チンピラ(1996) 作品情報

ちんぴら

四国から上京した血気盛んな洋一と、もう35歳になりいまだにうだつが上がらず野心もない道夫は、まるで性格は異なっていたが、なぜか気の合うチンピラ同士だった。洋一は、雇われたクラブの社長で底知れぬ迫力を持ったやくざの大谷に魅かれ、先輩格の松尾などは鼻にもかけない。反対に道夫はやくざなど好きではなく、何事ものらりくらりとやり過ごしている。大谷の口利きで道夫に誘われ競馬のノミ屋を始めた洋一は、松尾の女・裕子を強引に口説き、奪い取ってしまう。やくざへの憧れを諫める道夫とも喧嘩になるが、それでも洋一と道夫の関係は崩れなかった。そんな洋一に先駆けるように松尾が正式に組員となり、大谷が狂気に似た強気の稼業を進めているころ、道夫は大谷の情婦・美也と関係を持ち、彼女を妊娠させてしまう。道夫と美也は大谷から許しを得るが、その大谷がチンピラに殺されてしまい、やがて洋一の胸の中には虚無感が芽生え始めた。ふたりで静かに暮らすという裕子の期待にも応えられず、裕子は洋一のもとから離れていった。そんな時、堅気になると言っていた道夫は、大谷の組の金を持って美也と行方をくらました。洋一は道夫たちを探し出し、海辺で洋一と道夫は話し合う。ふたりで指をつめて金を返そうと話は決まるが、洋一が包丁を探しに行っている間に、道夫は松尾たちの手で処刑されてしまった。ひとり残された洋一は、道夫との出会いやチンピラの日々を回想する。そして、洋一は銃を手に松尾のもとに向かった。

「チンピラ(1996)」の解説

堅気にもやくざにもなりきれないチンピラふたりの生きざまを描く青春映画。84年に川島透監督によって「チ・ン・ピ・ラ」として映画化された金子正次の遺稿シナリオを、よりオリジナルに近いかたちで再映画化した。監督は「Helpless」の青山真治。新版の脚本は「極道戦国志 不動」の森川利行。撮影は「イグナシオ」の石井勲。音楽を元“シーナ&ロケッツ”の鮎川誠が担当した。「ゲレンデがとけるほど恋したい。」の大沢たかおと「男たちのかいた絵」のダンカンが主役のチンピラふたりを演ずる。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 1996年12月21日
キャスト 監督青山真治
原作金子正次
出演大沢たかお ダンカン 石橋凌 青山知可子 片岡礼子 寺島進 光石研 斉藤陽一郎 諏訪太朗
配給 ゼアリズ=タキコーポレーション
制作国 日本(1996)
上映時間 84分

動画配信で映画を観よう! [PR]

ユーザーレビュー

レビューの投稿はまだありません。

「チンピラ(1996)」を見た感想など、レビュー投稿を受け付けております。あなたの映画レビューをお待ちしております。

最終更新日:2022-07-26 11:03:44

広告を非表示にするには