遥かな時代の階段を 作品情報
はるかなじだいのかいだんを
横浜・黄金町のとある映画館の二階に探偵・濱マイクの事務所はある。最近彼のところに来る依頼は、ペット探しなどの冴えないものばかりだった。そんな折、幼いマイクと茜の兄妹を捨てて姿をくらました母親・リリーが、ストリップ公演でこの町に戻って来たという噂をキャッチしたマイクは、茜に内緒で母親に会いに行く。母としての名乗りを茜にしたいと言うリリーにマイクは憤慨した。一方、町では“川”の利権を巡る抗争が勃発していた。川は警察もヤクザも手を出すことの出来ない“白い男”によって仕切られており、それを侵そうとする者はその一味によって消されてしまうのだった。そして、また犠牲者が出た。政治家を目指す神野の部下・松田の死体が川に浮かんだのである。犯人が分かっていながら証拠が掴めない伊勢佐木署の中山は、マイクを威して白い男とつながりのあると見られるスナックのママ・幸子を見張らせる。しかし、マイクによって白い男とのつながりが露見してしまった彼女は、溺死に見せかけられて殺されてしまった。マイクも命を狙われるが、マイクの本当の父親は白い男だとリリーから聞いた彼は、危険を顧みず、伝説の娼婦メリーに案内されて、白い男の潜むアジトへと乗り込んで行くのだった。真相を詰問するマイクに、白い男は言葉を濁す。二人の対決はロシアンルーレットで決着がつけられた。白い男は倒れ、アジトにはその部下・杉本の悲痛な叫び声がこだまするのであった。無事に帰還したマイクは、条件つきで茜とリリーのデートを許した。
「遥かな時代の階段を」の解説
94年に公開された「我が人生最悪の時」に続く、“私立探偵濱マイクシリーズ”の第2弾。監督は前作も手掛けている林海象。脚本は林と「アジアン・ビート アイ・ラブ・ニッポン」の天願大介の共同。主演はもちろん前作同様、永瀬正敏があたっている。日本探偵協会推薦。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 1995年3月18日 |
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キャスト |
監督:林海象
出演:永瀬正敏 鰐淵晴子 岡田英次 大嶺美香 南原清隆 佐野史郎 杉本哲太 白川和子 坂本スミ子 宍戸錠 千石規子 山本京子 塚本晋也 松田圭司 麿赤児 崔洋一 フランソワーズ・モレシャン 梶原善 阿南健治 近藤芳正 宮地雅子 TERU いか八朗 |
配給 | フォーライフレコード |
制作国 | 日本(1995) |
上映時間 | 101分 |
(C)「私立探偵 濱マイク」プロジェクト
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ユーザーレビュー
総合評価:5点★★★★★、3件の投稿があります。
P.N.「愛だろ、愛っ?」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2023-08-30
演技が、地なのか、区別がつかない、永瀬さん。
役を生きる俳優さんですね。
妹さん役や南ちゃんの棒読みと比べて下手でないことは確か。
余談ですが、
もしは無いけれど、
このクオリティなら、もしかして、当時十分に『ルパン三世』を永瀬さんで実写化できたのかもしれない?
つい最近上映の『探偵マリコの生涯で一番悲惨な日』と言う作品がありましたが、この作品が、元ネタのようですね。
30年近い前の作品、あまり映画鑑賞には興味の薄い頃、永瀬さんのカクテルのCMが、懐かしく思い出されるくらい。カクテルのお兄さんくらいの認識だった。
思いの外、本格的な内容にびっくり、
現在の方が、安っぽく仕上がるかもしれない?
この時代だからこそ出来た、作品とも言えます。
まだまだ、世の中に、薄暗い世界が、沢山あった頃。
曖昧な世界が、自由だった頃。
自由に生きれるハズの今、何だか、生きづらい世の中。
当時の空気感を感じながら、こう言う世界もあったのかもしれないと楽しめる作品です。