伴淳・アチャコのおやじ教育 作品情報

ばんじゅんあちゃこのおやじきょういく

大阪法善寺横町の小料理屋・千鳥亭--ここの娘しまの婿養子福造は正直者でお人好し、おまけに大の野球狂だった。一人っ子の金一と養父幸七の目を盗んでは野球見物に出かけ、店は幸七と女中おとみの二人でテンテコ舞い。ある日、千鳥亭の家主森が店を千二百万円で買取ってくれといって来た。のん気な幸七は内金六百万円を払い、後は二、三日中にと約束した。福造は金策に出かけたが、いずれも失敗だった。しまの妹でお転婆娘の春子は、友達の雪子や正子らをかり集め、各自の家の物を持出して大バーゲン・セールを始めた。警察は盗品故買の嫌疑で保護者を呼んだ。これが縁で信用組合の岡本が金を貸してくれた。そこへ昔千鳥亭の仲居で、鮨屋徳松の妻およねが飛びこんで来た。滝沢が危篤で金一に逢いたがっているという。滝沢は十五年前しまと将来を誓った仲で、彼が出征した後、しまは彼の子を宿していた。滝沢の戦死の報が入り、しまは子供のことを隠して福造と結婚した。このことは徳松夫婦しか知らず、初めて知った幸七はビックリ仰天。一方、福造は相変らず少年野球に熱を上げていた。ある日、一人の紳士が死んだ滝沢の保障金受取人が金一になっているから受取ってくれといって来た。徳松は秘密を守るため一計を案じ、宝くじが当ったことにした。野球のチームの祝賀会の晩、徳松がつい口をすべらしてしまった。大騒ぎの末、福造は家出してしまった。ハシゴ酒をした福造は深夜の魚河岸で、しょんぼりしている金一にあった。福造を本当の父と信じている金一に、彼は心を打たれた。すべてを水に流して家に戻った。翌朝、家の買収も無事にすみ、心気一転した福造は家業に精出していた。

「伴淳・アチャコのおやじ教育」の解説

松竹京都に新しく登場した“人生案内シリーズ”の第一作。松竹新喜劇館直志の『大人の童話』の映画化で「かた破り道中記」の森田竜男が脚色し、「伝七捕物帖 幽霊飛脚」の酒井欣也が監督した。撮影は「太陽に背く者」の倉持友一。

公開日・キャスト、その他基本情報

キャスト 監督酒井欣也
原作館直志
出演伴淳三郎 浅茅しのぶ 目方誠 曽我廼家五郎八 春川ますみ 花菱アチャコ 浪花千栄子 西岡慶子 東五九童 青山宏 朝海圭子 石井富子 山本恭子 永井三津子 春日昇 由利工 天王寺虎之助 立原博 乃木年雄 大邦一公 宮島安芸男 依田智臣 秋田Aスケ 秋田Bスケ 滝沢ノボル サトウサブロー 柳咲子 池田恒夫 飯田洋子 南泰介 西田智 簑和田敏 永井邦近 安田昇平
配給 松竹
制作国 日本(1959)
上映時間 69分

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最終更新日:2022-07-26 11:03:46

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