女体桟橋 作品情報

にょたいさんばし

吉岡は、公金横領手配中の犯人というふれこみで、コール・ガール組織にもぐっている腕利きの刑事である。折しも、香港から新しいボスの情婦ルミの入国が伝えられ、吉岡はナイトクラブ“アリゾナ”に出向いた。ルミを見て彼は驚いた。六年前には、二人は恋仲だった。それが、ルミの浮気から恋は破綻したのだった。支配人黒川や、ピアニスト兼歌手の照夫はルミにぞっこん惚れこんだ。だが、ルミは黒川も照夫も眼中になかった。アリゾナに、フアッションモデルの晴子が黒川にスカウトされて迎えられた。彼女はすでに吉岡と面識があった。神戸のとある事件の際、吉岡は捜査課長であり晴子は婦人記者だった。二人の挙動に疑念を抱いた照夫は、二人がグルになってさぐりを入れに来ているに違いない、とルミに告げた。ルミは晴子を照夫の部屋へ軟禁した。が、吉岡に再び惚れなおしたルミは、この一件を支配人に密告しようとする照夫を制止した。吉岡と黒川との間に、ボスのトムソンの過分な儲けを公正に配分しようという商談が成立した。当夜、横浜大桟橋出港のグレイト・スカイ号にトムソンが乗りこむので、そこで取引することになった。ルミは晴子を釈放、この件を警視庁へ連絡するよう照夫に依頼した。この密談を黒川は怪しみ、照夫のあとをつけさせた。グレイト・スカイ号のタラップを上る吉岡とルミはハッとなった。トムソンと黒川がピストルを持ち、立ちはだかっているのだ。ルミは黒川の弾に倒れたが、その時警官隊が駈けつけた。吉岡はまた新しい任務を帯びて西下することになった。

「女体桟橋」の解説

石井輝男と佐川滉の共同脚本を、「天城心中 天国に結ぶ恋」の石井輝男が監督、「世界の母」の平野好美が撮影したもの。主演は「天皇・皇后と日清戦争」の宇津井健、「色競べ五人女」の三原葉子、「女の防波堤」の筑紫あけみ。他に矢代京子、旗照夫、吉田昌代らが出演。

公開日・キャスト、その他基本情報

キャスト 監督石井輝男
出演宇津井健 筑紫あけみ 小倉繁 浅見比呂志 原聖二 高松政雄 国創典 佐山幸夫 中村彰 植村謙二郎 三原葉子 吉田昌代 葉山由紀子 ジーン・谷 宮田文子 中島一豊 真木裕 大江満彦 旗照夫 コン・ウェイ 矢代京子 守山竜次 三島京子 玉井千鶴子 姿まゆみ 佐伯一彦 小森敏 双葉みどり
制作国 日本(1958)
上映時間 73分

ユーザーレビュー

レビューの投稿はまだありません。

「女体桟橋」を見た感想など、レビュー投稿を受け付けております。あなたの映画レビューをお待ちしております。

最終更新日:2022-07-26 11:03:47

広告を非表示にするには