江戸の名物男 一心太助 作品情報
えどのめいぶつおとこいっしんたすけ
御存知一心太助が、天下の御意見番大久保彦左衛門と結びついたそもそものきっかけは、将軍家光の寛永寺参詣の供先を乱した母子を、太助が身をもってかばったことからでした。家光から太助の処分をまかされた彦左は、彼の心意気に惚れこみ、男と生れたからには日本一の男になりたいという彼と主従の関係を結びます。旗本我慢会の準備中、家宝の皿を割った腰元お仲を手討にしようとする彦左は、「人の命と皿一枚を引きかえなさるおつもりか」と啖呵をきって残りの皿をたたき割った太助に惚れなおし、彼の魚屋としての一本立を許します。魚河岸での大喧嘩や、シケ続きの魚屋連救済に、くさった魚を一匹一両で大名達に買上げさせる等、彦左をうしろだてとした太助の名声は上る一方。しかし、幕府の老中、若年寄、大名等は、これを苦苦しく思っておりました。そしてとうとう、総登城でごったがえす大手門前で、駕篭がふれあったことから、旗本と大名の間の争いは表面化し旗本は今後駕篭による登城禁止、大名の方は三日間の遠慮という御処置がありました。片手落な処分に興奮した旗本連は、太助の発案で、彦左を筆頭に八万騎総出で、タライにのって登城します。将軍家光公は、旗本と大名の意地の張りあいをいましめ、天下はやがて万民一つの泰平の世となるのだとさとすのでした。この事件を境に彦左は元気がなくなり、病の床につきました。病状悪化に心を痛めた太助は、一命をかけてお鷹狩りの家光にこのことを直訴に及びます。家光は何故か彼を乱心者として扱い、去っていきました。それから数日、彦左の病床をかこむ太助、お仲、喜内のもとに、将軍直直の、大行列をねっての病気見舞が粛々とくりこみます。一同、涙にくれました。
「江戸の名物男 一心太助」の解説
田辺虎男のオリジナル・シナリオを「忍術御前試合」の沢島忠が監督し、「花吹雪鉄火纒」の坪井誠が撮影した娯楽篇。主演は「おしどり駕篭」の中村錦之助、中原ひとみ、「素っ飛び笠」の月形龍之介。ほかに堺駿二、山形勲、片岡栄二郎、三条雅也、加賀邦男、星十郎などが出演する。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:沢島忠
出演:中村錦之助 中村錦之助 月形龍之介 中原ひとみ 堺駿二 赤木春恵 中島栄子 山形勲 加賀邦男 上田千里 東竜子 杉狂児 星十郎 伊東亮英 高松錦之助 水野浩 矢奈木邦二郎 沢田清 月形哲之介 北村あけみ 村上邦彦 三条雅也 五味勝之介 小田部通麿 丘郁夫 加藤浩 片岡栄二郎 里見浩太朗 中村時之介 国一太郎 近江雄二郎 原京市 遠山忝二 藤木錦之助 島田秀雄 近松竜太郎 浅野光男 美山れい子 中野文男 宮崎照男 岡島艶子 七条友里子 不二和子 太田優子 河村満和 東日出雄 |
---|---|
配給 | 東映 |
制作国 | 日本(1958) |
上映時間 | 90分 |
ユーザーレビュー
レビューの投稿はまだありません。
「江戸の名物男 一心太助」を見た感想など、レビュー投稿を受け付けております。あなたの映画レビューをお待ちしております。