勝鬨天魔峠 作品情報

かちどきてんまとうげ

戦国時代、北条氏康に敗れた武蔵七党の豪族平山将監の城跡には、今しも天魔党と称する野武士の群が城兵の死骸から鎧甲を掠奪していた。小源太は戦功を顕わし武士に取立ててもらおうと熊王丸を従え偶然ここに来合せたが野武士の掠奪に憤りを感じ、中の一人竜四郎に非難の声を浴びせたその時戦場見回りの北条軍が現われた。すると竜四郎は逆に小源太を盗賊呼ばわりし、ために小源太は北条軍に射たれ熊王丸と山中に逃込んだ。翌朝二人は女の若武者に弓を構えられ山中の小屋に連行された。そこには将監の娘桜姫と老将中津刑部が家来や腰元に守られ潜んでいた。刑部は小源太に、桜姫の婿になる若殿がいる越後の上杉家まで彼女を送ってくれるよう頼む。小源太は承知し、敵状視察に出たが、北条軍に捕われた竜四郎を見つけ彼も一行に加えた。追手を後に越後ごえが始まった。家来の幾人かが仆され刑部も死んだ。苦難の道は続き一行は或る日天魔党に襲われた。辛うじて平家集落に逃げたが、美しい姫と彼女にかかる懸賞金を狙う竜四郎は、桜姫を欺き天魔党の頭目丹後に彼女を渡してしまう。姫を探す小源太は、丹後の手を逃れた姫と一たん出会うが、瞬く間に罠にかかり谷底に落される。しかしこの時、熊王丸の注進で上杉家の武士たちが駈けつけた。天魔党一味と激しい戦い。乱戦の中に竜四郎は丹後を斬り桜姫を奪って逃げようとする。突如小源太が現われた。竜四郎は斬られ戦いは漸く終った。上杉家の武士に守られた桜姫に小源太は別れを告げた。今は互いに愛情を覚える二人。小源太は寂しく立去ろうとしたが、意外!彼の後を桜姫が追って来た。

「勝鬨天魔峠」の解説

戦国時代を背景に、活劇と愛情を主題にして描く異色時代劇。「駈出し社員とチャッチャ娘」の蓮池義雄のオリジナル脚本より、「快傑修羅王」の丸根賛太郎が監督、「世紀の勝敗」の平野好美が撮影を担当。主な出演者は「勤王? 佐幕? 女人曼陀羅 (二部作)」の明智十三郎、宇治みさ子、竜崎一郎、日劇ミュージックホールのコメディアン八波むと志、その他、阿部寿美子、野々村律子、路マサ子、浜野桂子、阿部九洲男など。

公開日・キャスト、その他基本情報

キャスト 監督丸根賛太郎
出演明智十三郎 竜崎一郎 八波むと志 宇治みさ子 阿部寿美子 宮田文子 浜野桂子 林寛 阿部九洲男 高村洋三 千葉徹 沢井一郎 国創典 野々村律子 路マサ子 小森敏 菊地双三郎
配給 新東宝
制作国 日本(1956)
上映時間 85分

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最終更新日:2022-07-26 11:03:47

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