遠い一つの道 作品情報
とおいひとつのみち
かつてのバンタム級チャンピオン桑田猛は、引退してジムを開き後進の育成に専心している。ある日、彼のところへ城南大学拳闘部の白木保が、桑田拳闘後援会会長吉井の娘明子に伴われて訪ねて来た。前夜、銀座裏で愚連隊と喧嘩した白木は、仲裁に入った桑田を誤って殴り倒してしまい、それを詑びに来たのだ。桑田は彼を強引にジムに加入させることに成功した。白木は時子の家から桑田の家に移った。期待通り彼の実力は日に日に向上した。桑田は彼が叔母だと紹介した時子と、白木が恋愛関係にあるのをしった。三人は相談の上、白木が一人前になったら結婚させることにした。時子は内証でいつもの逢いびきの場所「紫苑荘」に白木を呼び出した。が、現われたのは桑田だった。自分の体をもてあました時子を、桑田は押し倒した。待望の新人王決定戦--試合時間が追っても白木はなかなか現われない。開始寸前、白木は控室に駈けこんで来た。試合開始、形勢は白木に不利のまま、ラウンドは進んだ。が、第四ラウンドになって観客席に時子の姿がみえた。彼女をみた白木は猛然ファイトを沸かし、逆に相手をKOした。喜びに沸く控室に戻った白木は、桑田に猛烈なパンチを喰わせた。白木は試合前に時子に連絡し、彼女の態度に疑問をもち、桑田と時子の関係を知った。白木は仲間と加山拳に移籍した。順子は桑田に別れ話を持ち出した。ヤケ酒をのんだ桑田は、街頭で与太者と喧嘩している若者の素晴らしいパンチを、おぼろげなまなこでいつまでもみつめていた。
「遠い一つの道」の解説
新国劇で上演された菊島隆三の原作を、原作者自身と内川清一郎・安藤日出男が共同で脚色し、「大穴」の内川清一郎が監督したボクシング映画。撮影は「噛みついた若旦那」の伊東秀朗が担当した。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:内川清一郎
原作:菊島隆三 出演:島田正吾 木暮実千代 緒形拳 福田公子 若宮忠三郎 浜美枝 郡司八郎 ミッキー安川 石山健二郎 清水彰 和田孝 河村憲一郎 太田雅光 千草隆子 岡正泰 仲村秀生 土屋靖雄 小林佑二 最上竜二郎 波多昇 伊吹総太朗 宮島誠 秋山啓三 池山伊佐巳 郡司信夫 白井義男 |
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配給 | 東宝 |
制作国 | 日本(1960) |
上映時間 | 95分 |
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