幽霊繁盛記 作品情報

ゆうれいはんじょうき

夕暮れの墓地、一人の男が首をつろうとしていた。葬儀屋の職人八五郎が通りかかり、男を引止めた。と八五郎の袖を誰かが引いた。人間の姿をした死神だった。寿命が来たのだから駄目だと言った。八五郎は医者杉田玄庵の所に駈けつけた。が、男は死んでいた。死神が笑った。--八五郎は以前、玄庵宅の玄関番をしていた。一人娘のおせつと恋仲になり、玄庵に追い出された。おせつが嫁に行くという噂が耳に入った。しかし、おせつは結婚の前夜八五郎の許へ逃げてきた。二人は心中しようとした。と、また死神が現われた。逆に元気づけられた。八五郎は死神と親しくなった。死神は寿命のきた人間の後をつけて歩くのが商売だった。死神がまだ命のある人間をまちがって判定してしまった。番茶を飲ませて生き返らせてくれと八五郎に頼んだ。番茶を飲ますと不思議に死人が生き返った。八五郎は名医にまつりあげられた。しかし、父の名誉が傷つけられたとおせつは悲しんだ。彼女は難産で命が危なくなった。死神は寿命だから諦めろと言った。死神が居眠りしている間に、八五郎は布団の位置を変えた。と同時に、赤ん坊は生れた。ペテンにかけたと死神は怒り、今度は八五郎に死の宣告をした。しかし、子供を抱きしめ、喜びに目を輝かしている八五郎を見た死神は、殺すに忍びずすごすごと帰った。親子三人に、幸福な日が訪れた。

「幽霊繁盛記」の解説

出雲直のオリジナル・シナリオを、「第三波止場の決闘」の佐伯幸三が監督したスリラー・コメディ。「噛みついた若旦那」の伊東英朗が撮影した。

公開日・キャスト、その他基本情報

キャスト 監督佐伯幸三
出演フランキー堺 香川京子 柳家金語楼 有島一郎 森川信 長島丸子 若宮忠三郎 石田茂樹 小柳久子 和田孝 麻生鮎子 藤山竜一 丘寵児 加藤寿八 稲吉靖 大村千吉 東郷晴子 茜美椰子 馬野都留子 長谷川万里子 前原博子 沢村いき雄 左卜全 皆川一郎 山崎猛 武智豊子 亀山靖博 小津香多江 田中志幸 坂内英二郎 酒井元令 中原成男 酒井健三
配給 東宝
制作国 日本(1960)
上映時間 94分

ユーザーレビュー

レビューの投稿はまだありません。

「幽霊繁盛記」を見た感想など、レビュー投稿を受け付けております。あなたの映画レビューをお待ちしております。

最終更新日:2023-04-08 02:00:06

広告を非表示にするには