嫌い嫌い嫌い 作品情報
きらいきらいきらい
六つの大会社を傘下にもつ新川コンツェルンの会長・新川宗十郎は、コチコチの頑固親爺だ。我慢ができなくなった息子の宗太郎は家を飛び出してしまった。怒った宗十郎は、宗太郎を勘当にし、次期会長となる人を傘下六社の中から選び、孫娘紀久子に養子として迎えることになった。六社の社長はぜひ自分の社からと、幹部を集めて秘策を練った。その結果、新川鉱業からは北海道の現場にいる一本気な福光が、新川石炭からは九州の現場から男性的な永岡が、新川乳業からは飲物はミルクだけという女性的な広瀬が、新川商事からはがめつい根本が、新川電機からは紀久子と幼馴染の桜井が、また新川物産からは美男子の辻元が、それぞれ東京の本社へ転勤を命ぜられた。六人は会長秘書佃が課長となった家史編纂課に勤務させられた。この話を聞いた紀久子の友人はるみとマリは、スパイとなって六人の動静をさぐることになった。まず、永岡はマリにプロポーズしてたちまち失格した。桜井はつまらぬことから紀久子と口論し、彼女の頬を張りとばした。福光には、北海道時代の恋人スミ子が上京して来た。根本にはそのがめつさぶりに、はるみが熱を上げてしまった。広瀬は、根本とはるみが仲よくしているのを見、国に残して来た恋人を思い出し、国へ帰りたがった。結局、辻元が次期会長に推薦された。しかし、その席で新川鉱業の社長秘書正子が、辻元とは婚約しておりすでに堕胎までしたことを告げた。言い終って去る正子を辻元は追った。紀久子の婿には、幼馴染だった桜井が決まった。紀久子を打ってクビになった桜井は、宗太郎のやっている自動車修理工場に勤めていたが、後悔した紀久子と結ばれたのだった。
「嫌い嫌い嫌い」の解説
源氏鶏太の「花のサラリーマン」を「頑張れゴキゲン娘」の須崎勝弥が脚色、「私の選んだ人」の枝川弘が監督した青春明朗編。撮影は「流転の王妃」の渡辺公夫。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:枝川弘
原作:源氏鶏太 出演:三田村元 伊丹十三 田宮二郎 石井竜一 三角八郎 松本幹二 金田一敦子 菅原謙二 菅井一郎 叶順子 左幸子 岸正子 宮川和子 三木裕子 多々良純 小川虎之助 藤村有弘 丸山修 左卜全 十朱久雄 大山健二 早川雄三 村田知栄子 橘喜久子 小笠原まり子 村井千恵子 磯奈美枝 中田勉 篠崎一豊 三保まり子 成田昇二 花野富夫 森一夫 田中三津子 |
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配給 | 大映 |
制作国 | 日本(1960) |
上映時間 | 91分 |
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