やくざ渡り鳥 悪党稼業 作品情報
やくざわたりどりあくとうかぎょう
昭和三十二年頃のある温泉町。八方破れの極道者鬼頭善吉は、宇野組の女郎勝子を玉抜きから救い、組にワラジを脱ぐことになった。その頃、反対勢力の南条組では、売春禁止法を察知し、麻薬に将来の活路を求めていた。それを知った宇野は、南条の息子茂殺しを鬼頭に命じた。ところが、鬼頭は金を握ると早速南条組に走り密告した。しかし、そこには鬼頭がかつて密輪品を横取りした相手の南条組幹部立原が刑期を終えて出所しており、計算通り運ばなかった。そして、立原から鬼頭の急場を救ったのは番港ジョーだった。銭に目のない鬼頭は、宇野の子分松吉を手下に引きいれ、南条組の麻薬横取りを策し、さらに南条組の女郎を玉抜きして、宇野組に送りこみ、両者を闘わせる算段をしていた。立原は、それを知って鬼頭と対決したが、またもや香港ジョーが現われ、弟分千野の仇と斬りかかられる始末だった。鬼頭が、かねてから惹かれていた病身の女郎信子から、兄立原を捜しているとの話を聞いたのは、そんな折だった。さらに、信子を女郎に落しこめたのが、茂だと知った鬼頭は、密輪に邪魔な宇野殺しを餌に南条の身内に入りこんだ。そして、茂と立原が麻薬点検中のところを爆竹で混乱させ、金を奪った。ところが、それはニセ札、怒った鬼頭は立原におどりかかったが、そこへ宇野らが乗込み大乱闘になった。やがて、信子は病状が悪化し、立原や鬼頭に見とられて息をひきとった。そこで、事の一部始終を知った立原は鬼頭に詫び共に南条組を襲ったが、またまた香港ジョーが現われ、欲深い三人の間でまた銭と麻薬の争奪戦が展開した。
「やくざ渡り鳥 悪党稼業」の解説
「女番長 仁義破り」の山崎巌が脚本を執筆し、コンビの江崎実生が監督した新シリーズの仁侠アクション。撮影は「地獄の破門状」の横山実。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:江崎実生
出演:小林旭 宍戸錠 谷村昌彦 渡哲也 長谷川照子 松井康子 牧紀子 園佳也子 清川虹子 加原武門 郷えい治 高品格 木島一郎 榎木兵衛 市村博 玉村駿太郎 吉田昌史 秋とも子 高樹蓉子 市村久 荒井岩衛 |
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配給 | 日活 |
制作国 | 日本(1969) |
上映時間 | 83分 |
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