女賭博師乗り込む 作品情報
おんなとばくしのりこむ
深川芸者小志乃の娘銀子は、一人前の芸を身につけながらも、昇り竜のお銀と名乗り、横井興業の社長のお抱えツボ振りだった。名人といわれるほどの銀子には、しかし、横井の賭場には嫌気がさしていた。社長の情婦でストリッパーのユカリが、座興にストリップをやって賭場の空気を乱していたからだ。しかもユカリがツボを振りたい、という野心をもっているのを知ってからはなおさらである。そんな時、銀子の妹昌代が横井の部下青木に身体を奪われそうになった。そこへ来合せたツボ振りの名人奈良井が、昌代を助けたが、横井の計略にかかって銀子とユカリの三番勝負に立合うはめになった。奈良井はやむなくイカサマをやり、ユカリに勝たしたが、おかげでユカリは花々しくツボ振りとしてデビューすることになった。素人同然のユカリに破れた銀子は、ちょうど母の死という出来事もあって、ツボ振りをやめて二代目小志乃の名を継ぐ決心をしたのである。そのためにかかる莫大な費用は、かつての芸者で今は寺尾商事の社長として関西の賭場を牛耳っているきくが出してくれた。しかし、銀子の名声を知る横井はそれを喜ばず、ツボ振りに戻すため東海道一帯の縄張りをかけて、きくに勝負を挑んだのだ。きくは銀子に内証で、自らツボを振る決心をした。ちょうどその日、芸者には最高の名誉と言われる舞台に立っていた銀子は、このことを聞いて急ぎ賭場に走った。自分をもり立ててくれたきくに息返しするため再びツボを振る決心をしたのだ。銀子の相手はユカリだった。だが、名人と言われた銀子の腕に、素人にも等しいユカリがかなうはずもなかった。
「女賭博師乗り込む」の解説
「関東女賭博師」の長谷川公之がシナリオを執筆し、「三匹の女賭博師」の田中重雄が監督した“女賭博師”シリーズ第六作目。撮影はコンビの中川芳久。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:田中重雄
出演:江波杏子 安田道代 三条魔子 浪花千栄子 滝田裕介 早川雄三 山茶花究 上野山功一 水戸光子 耕田久鯉子 長谷川待子 甲千鶴 井上大吾 森田健二 九段吾郎 荒木康夫 小山内淳 中田勉 佐伯勇 後藤武彦 石田俊介 梅津栄 伊達正 谷謙一 森一夫 須藤道子 豪健司 津田駿 三夏伸 志保京助 ピンキーチックス |
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配給 | 大映 |
制作国 | 日本(1968) |
上映時間 | 88分 |
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