日本一の男の中の男 作品情報
にほんいちのおとこのなかのおとこ
口八丁、手八丁の有能な造船会社のセールスマン小野子等は、会長を怒鳴りつけて、傍系のストッキング会社にとばされた。実はこの左遷は、会長の大神田が小野子の手腕を認め、業績不振の会社の成績を上げようとしてのことだった。その小野子は、奇抜な商戦を展開して、一躍、業績をアップさせた。そんな彼の仕事ぶりを、アメリカ帰りの会長の孫娘で、社長秘書の未知子が見ていた。未知子は合理主義者で、接待費の使い方には神経質だったから、小野子が使う多額の接待費におかんむりだった。しかし、次第に小野子のペースに巻き込まれ、彼を愛している自分に気づいて愕然とするのだった。営業で好成績を上げた小野子は、こんども、会長の命令で宣伝部に回された。小野子の腕をフルに生かしたい、と願う未知子の差し金だった。宣伝部員になった小野子は、脚の美しい自社の女子社員を選び、ストッキングをはかせてテレビショーに出させるという戦術をとった。これが効を奏し、小野子の腕は益々認められるようになった。未知子はさらに大神田に進言し、新設の外国部長に小野子を推薦した。お陰で外国部長に出世した小野子は、片言の英語を、さも、ベテランのごとくに操り、外国の提携会社との契約の際には、自社にとんでもなく有利にことを運んだのである。こうなると英語の達者な未知子も、すっかり小野子に参り、大神田に結婚させてくれと泣きつく有様だった。大神田の方も、可愛い孫娘に泣きつかれては反対するわけにもいかず、有能な小野子を次期社長にする腹を決めて、二人を結婚させた。アメリカ的才女だった未知子は、いまでは柔順貞節な小野子の妻で、小野子にすっかり飼育されたかたちである。
「日本一の男の中の男」の解説
「てなもんや幽霊道中」の笠原良三がシナリオを執筆し、「南太平洋の若大将」の古沢憲吾が監督した“日本一の男”シリーズ第五作目。撮影はコンビの永井仙吉。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:古沢憲吾
出演:植木等 浅丘ルリ子 十朱久雄 岡田眞澄 東野英治郎 藤岡琢也 牟田悌三 藤村有弘 北龍二 水谷良重 伊東きよ子 奥村チヨ 木の実ナナ 谷啓 人見明 田武謙三 藤あきみ 佐川亜梨 大前亘 島幸子 佐田豊 小沢憬子 谷和子 近藤征矢 内山みどり 矢野陽子 中川さかゆ 宮内恵子 大木小枝子 岡部正 清水元 荒木保夫 高橋厚子 毛利幸子 |
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配給 | 東宝 |
制作国 | 日本(1967) |
上映時間 | 94分 |
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