ザ・スパイダースの大進撃 作品情報
ざすぱいだーすのだいしんげき
スパイダースの七人組が帰国した。七人はそれぞれ模造宝石のついたタンバリンを得意気に手にかざしていたが、その様子を黒眼鏡の男と美代子が見つめていた。また、空港の混雑の中で、アタッシュケースが取違えられたのを、七人組もマネージャー緒方と妹のゆり子も気づかなかった。最初の事件は、楽屋で順のタンバリンが盗まれた時だが、誰も気にもとめなかった。だが、次々と事件が起った。昭知が暴漢に襲われ、仲間の部屋が荒された時、、七人組は始めて自分たちが何者かに狙われていることを知ったのだった。七人組はどの演奏会場でも美代子の姿を認めたが、ファンと思っただけだった。一方、連絡を受けて捜査に乗り出した警察も、全く手掛りを得ることが出来ず、途方に暮れる有様だった。七人は身の危険を感じてホテルに合宿、やがてこの騒動の中で鹿児島に発った。沈みがちな七人をゆり子が慰めたが、再度、鹿児島でも狙われた七人は、敵の狙いがタンバリンであることを知った。また、楽譜の入っているはずのケースから秘密書類が現われたことから、これも狙われる原因であることを知った。そして、ゆり子をピストルで脅してケースのありかを知ろうとした覆面の男が何者かに殺され、敵が二組であることが分ったのである。東京に戻ったスパイダースは緒方と相談の結果、刑事たちの助けを借りて二組の悪漢たちを誘い出す計画を立てた。誘いに乗った黒眼鏡の男と美代子、そして重要な秘密書類を取り返そうとする峰岸の一味は、パトカーで駆けつけた警官に囲まれた。美代子は車で逃げようとして、コンクリートの壁に衝突して果てた。七人組のタンバリンに本物のダイヤをまぎれ込ませて密輸入しようとしてのことだった。残りの悪漢は間もなく逮捕され、スパイダースの顔にはようやく明るさが戻ってきた。
「ザ・スパイダースの大進撃」の解説
新人の伊奈洸と、「ザ・スパイダースのゴーゴー向う見ず作戦」の倉本聰が共同でシナリオを執筆し、「喜劇 大風呂敷」の中平康が監督したアクション・コメディ。撮影は「喜劇 東京の田舎っぺ」の北泉成。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:中平康
出演:田辺昭知 堺正章 井上順 かまやつひろし 加藤充 大野克夫 井上孝之 波多野憲 和泉雅子 真理アンヌ 植村謙二郎 草薙幸二郎 柳瀬志郎 二木草之助 田中滋 長弘 鴨田喜由 小柴隆 堺駿二 親桜子 三樹高雄 原田正男 吉田武史 田反彦 押見史郎 村井健二 渡辺智子 東郷秀美 矢藤昌宏 溝口拳 |
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配給 | 日活 |
制作国 | 日本(1968) |
上映時間 | 82分 |
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