お尋ね者七人 作品情報
おたずねものしちにん
左目は潰れているが匕首居合の名人半次郎、隻腕のピストルの使い手鉄砲松、盲目だが吹針の達人猪の勝らは、右足に義足をはめた拳法の達人一貫の弟鉄山の出所を持って祝金作りに精を出していた。鉄山は分銅鎖の使い手である。金森木材で働く半次郎たちは女主人あきのもてなしを受けるが、たまたま、あきの義弟林太郎が芸者梅千代を身請しようとしているのを知った。しかし、梅千代は金森木材のライバル岩崎木材の岩崎源之助に縛られている。半次郎は一肌脱ぐ気になり、岩崎に会ったが、岩崎は仕込み洋傘の使い手だった。彼は県有林の払い下げがあきの店に落札されたのを恨み、ことごとに邪魔し始めたのである。一方、出所した鉄山は意外にも岩源一家に雇われる。ある日あきの金融を引受けている大岡嘉平が何者かに殺され、容疑が側にいた林太郎にかかり、林太郎は逮捕された。半次郎は林太郎の無罪を信じ、一貫らと共に脱獄させたが、資金の道を断たれたあきは苦境に立った。しかも、岩崎が伐採作業に子分を送り込んだので、仕事の方もうまくいかない。だが、半次郎たちの働きで何とか切り抜けた。やがて、方々の金融業者をかけ廻って金を集めたあきが、それを営林署に届ける途中、岩崎自から子分を率いて襲う。そして、半次郎たちと岩源一家の争いになり、一貫が岩崎の仕込み洋傘に倒れると、鉄山は一貫の死際に自分が嘉平殺しの犯人であり、きっと自首すると約束した。鉄山の裏切りに怒って飛びかかった岩崎は、しかし、半次郎の一瞬の居合に倒れた。翌日、半次郎たちは、名残を惜しむあきに別れを告げ、去って行った。
「お尋ね者七人」の解説
「博徒七人」の笠原和夫と小沢茂弘がシナリオを執筆、小沢茂弘が監督した“七人”シリーズ二作目。撮影もコンビの鈴木重平。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:小沢茂弘
出演:鶴田浩二 藤山寛美 山本麟一 待田京介 天津敏 若山富三郎 工藤堅太郎 藤純子 三島ゆり子 小島慶四郎 遠藤辰雄 小川知子 田中春男 江幡高志 楠本健二 鈴木金哉 宍戸大全 木谷邦臣 堀正夫 京町かおる 有馬宏治 蓑和田良太 島田秀雄 大城泰 畑中伶一 野口泉 江木健二 森川源之助 唐沢民賢 大河内広太郎 高並功 若水淳 川浪公次郎 鶴見久子 山下義明 |
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配給 | 東映 |
制作国 | 日本(1966) |
上映時間 | 90分 |
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