新・事件記者 大都会の罠 作品情報
しんじけんきしゃだいとかいのわな
Qポン飲料主催の歌まつり会場で、招待客の一人がQポン飲料を飲んで死亡、多数が中毒になった。死亡したBG桂けい子の妹冬子が姉の死に取り乱しているのを助けたのは、日報の記者スケやんこと寺井記者だった。冬子にとってはたった一人の肉親の死だったのだ。スケやんは冬子をいたわって、色々話をしているうちに、けい子がガイドクラブに所属していた事を知った。スケやんは事件の鍵はこの線にあるとにらみ、ガイドクラブの会計係で美校生の街頭画家野村に会った。そして、秘密を守ることを条件にけい子が連れてきた二人の男を聞き出した。その中の一人は、Qポン飲料のライバルスリーム食品の研究所主任矢野だった。間もなく矢野は逮捕されたが頑強に犯行を否認した。ところがQポン工事の作業員小川が、矢野に頼まれて飲料の中に毒物を入れたと自供した。当然、矢野とけい子の関係が暴露記事にされた。それを苦にした冬子はガス自殺を図ったが、中央日日のガンさんこと岩見記者に救われた。一方、野村がパリに行くことを知ったスケやんは、留学資金の出所に疑念を抱いた。野村に訊きただしても満足な答は得られなかった。その翌朝、野村は死体となって発見された。スケやんは事件の原因は激しい企業間の競争であり、Qポン飲料の社長牧村がこの事件の黒幕ではないかとにらんだ。牧村社長に会ったスケやんが、犯人はあなただ、とカマをかけたところ、牧村の顔に狼狽の色が浮んだ。その頃、警察の執拗な追求に耐えられず、小川が遂に自供を翻した。パテント裁判で不利になった牧村が、相手会社のスリーム食品を陥入れるためにやったというのだった。警察はすぐさま、牧村逮捕に向かった。そして、牧村に殺されかけたスケやんを救い、牧村を逮捕した。熾烈な企業戦争を悪らつな手段で勝ち抜こうとした牧村の野望はみじんに砕かれたのだった。
「新・事件記者 大都会の罠」の解説
島田一男の原作を「暗黒街全滅作戦」の石松愛弘が脚色し「喜劇 各駅停車」の井上和男が監督した記者もの。撮影は「侍」の村井博。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:井上和男
原作:島田一男 出演:永井智雄 原保美 滝田裕介 園井啓介 三上真一郎 大森義夫 須賀了輔 原精次 外野村晋 前田昌明 伊藤正博 高城淳一 山田吾一 近藤洋介 谷沢裕之 中原成男 守田比呂也 石井淳 坪内美詠子 藤田典子 清水元 宮裕子 八木千枝 高島敏郎 野口元夫 宮阪将嘉 藤岡重慶 木下秀雄 館敬介 栗原すみ子 大空真弓 平田昭彦 松本染升 川辺久造 金子信雄 山本学 富田仲次郎 三戸部スエ 佐々木孝丸 秋月竜 富士里美 若水ヤエ子 |
---|---|
配給 | 東宝 |
制作国 | 日本(1966) |
上映時間 | 90分 |
ユーザーレビュー
レビューの投稿はまだありません。
「新・事件記者 大都会の罠」を見た感想など、レビュー投稿を受け付けております。あなたの映画レビューをお待ちしております。