十七才の狼 作品情報

じゅうななさいのおおかみ

谷村病院の理事長、谷村昌代は敏美の継母だ。昌代は夫の死後、若く有能な外科医梶村をだきこんで、さびれいく病院をもりたてようとしたが、次第に梶村との情事におぼれていった。梶村はそんな昌代を逆に利用して、院長松永を追い出し、病院のっとりを計ると、さらに昌代との情事にもあきたらず、看護婦珠枝にも触手をのばし妊娠させ、さらに敏美をも誘惑しようとした。敏美は、そんな大人たちの醜くさに絶望し、毎夜六本木のバーを飲み歩き、ふとしたことから傷害事件を起して少年院に送られた。敏美は少年院で安井先生と知り合い、その人間的な温さに、ほのかな愛情を感じるようになった。しかし同僚達は、お嬢さんあがりの敏美に冷たく、同室のハーフのカヨと悦子にてひどい仕打ちを受けた。しかし、その夜敏美は二人に自分の身の上を話しカヨと悦子はそんな敏美のいたいたしい反抗に同情し、さっそく三人は脱走を計画した。敏美は悦子やカヨに導かれて少年院を脱け出し、悦子の恋人アキラのアパートにかくれて梶村への復讐の機をうかがった。そのころ谷村病院では松永の紹介で梶村は済生堂病院長服部の娘節子と結婚していた。敏美は悦子やアキラの協力を得て、梶村の後をつけまわし、ある日、工事現場に呼び出して酒に酔って自由のきかない梶村をつるしあげた。梶村は泥酔し敏美の前にはいつくばってあやまるのだった。敏美はそんなだらしのない梶村の姿に復讐心も消え、だまって、その場を去ると安井先生の待つ少年院に帰っていくのだった。

「十七才の狼」の解説

「黒の駐車場」の星川清司と「ぐれん隊純情派」の増村保造が共同でシナリオを執筆「高校三年生」の井上芳夫が監督した青春もの。撮影もコンビの中川芳久。

公開日・キャスト、その他基本情報

キャスト 監督井上芳夫
出演本郷功次郎 霧立はるみ 滝瑛子 紺野ユカ 川津祐介 浜田ゆう子 三条江梨子 丹阿弥谷津子 高見国一 見明凡太朗 春本富士夫 花布辰男 平井岐代子 加藤均子 木下清 早川雄三
配給 大映
制作国 日本(1964)
上映時間 89分

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最終更新日:2022-07-26 11:03:51

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