青い山脈(1963) 作品情報
あおいさんみゃく
城下町にあるこの女子高校に転校してきた寺沢新子はちょっと変っていた。前の学校で恋愛問題を起して退学になったのだという噂もとんでいた。が、新子は級友たちの反感の渦の中でも少しも悪びれなかった。ある日、英語教師の島崎雪子の所に新子が一通のラブレターを持って来た。これはクラスの誰かのいたずらだ、と新子にいわれてみれば、誤字だらけの文章はどうみても大学生の手紙ではない。雪子は丁度そこに来合わせた校医の沼田に相談した。徹底的に究明しようといきりたつ雪子に、沼田は事を荒立てるなと忠告した。ひそかに雪子を愛する彼は、彼女がいつまでも前向きの姿勢でいることを危ぶんでいたのだった。数日後、雪子はとうとうラブレターの一件を生徒たちに切り出したが、強い反撃にあった。犯人は松山浅子と分ったものの新子が男の子とキスをしたという発言があって教室は蜂の巣をつついたような騒ぎになった。そのあとの休み時間に、丘に連れ出し気分を晴らすように踊りながら話を聞く雪子に、新子は事件が誤解であることを訴えた。翌日、新子はキス事件の相手として騒がれている六助と出逢った。話を聞いて目を丸くした六助と親友のガンさん。二人とも進歩的な青年をもって任じているだけあって、大いに新子に同情し力を合わせることを約束したが、折も折、三人が街を歩いていると浅子たちがやって来たのでまたまた一騒動である。問題は日毎に大きくなった。父兄たちの反響、ことにPTA会長の井口の怒りを恐れた校長は職員会議を聞いて善処を要望したが、教員の殆んどは雪子の行き過ぎを非難した。ただ、沼田だけが雪子を支持し励ました。井口は雪子と新子、それに沼田の締め出しにかかった。沼田もすぐ雪子、新子それに六助とガンさんを呼んで対策をねった。そしてPTA会議、六助とガンさんも父兄代表に化けてのりこみ断固として井口一派と対決するのだった。
「青い山脈(1963)」の解説
石坂洋次郎原作“青い山脈”を「河のほとりで」の井手俊郎と「若い人(1962)」を監督した西河克己が共同で脚色、西河が監督した青春もの。撮影もコンビの萩原憲治。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:西河克己
原作:石坂洋次郎 出演:吉永小百合 浜田光夫 高橋英樹 田代みどり 芦川いづみ 二谷英明 南田洋子 松尾嘉代 下元勉 織田政雄 井上昭文 藤村有弘 神山勝 新井麗子 北林谷栄 進千賀子 水森久美子 辻野房子 加藤洋美 小林洋子 渡辺まさえ 鈴木光子 福田千津子 江秋妙 高島稔 三島雅夫 山田禅二 高橋とよ 殿山泰司 浜村純 近藤宏 清水将夫 小沢茂美 紀原土耕 熱海弘到 安西拓人 片野襄 長弘 衣笠真寿男 川倉泰彦 |
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配給 | 日活 |
制作国 | 日本(1963) |
上映時間 | 99分 |
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ユーザーレビュー
総合評価:5点★★★★★、1件の投稿があります。
P.N.「水口栄一」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2020-06-02
青い山脈を観た。私は傾聴ボランティアをしていた時、老人ホームに青い山脈の歌が大好きな方がおられた。いつも一緒に歌った。だからこの映画はとても印象に残っている。弾ける若さがたまらない。吉永小百合さんは素敵だった。