男と男の生きる街 作品情報
おとことおとこのいきるまち
大阪西成区で、朝倉という画家が殺された。主任刑事北川の追及で有力容疑者松丸が捕まったが、毎朝新聞記者岩崎には何かわりきれないものがあった。朝倉の妹和枝に、朝倉がフランスから帰国の船上で写した写真を見せてもらった岩崎は、朝倉と仲よく並んで写っている女が、殺人現場にいた謎の女であるのを見てハッとした。その船の名は広洋丸。これは岩崎にとって忘れがたい船だ。広洋丸にからんだ密輸事件を追及中、刑事だった岩崎の父は、誤って若い刑事北川の銃弾で死んだのだ。だから岩崎は北川を憎んでいるが、妹の恵美が北川を愛しているのを知って悩んでいた。広洋丸の線を押した岩崎は、松丸がその船員だったことを知り、またあの密輸事件とこんどの朝倉殺害事件が無関係でないことを確認した。北川刑事は松丸を釈放して泳がせることにした。松丸は朝倉のもとへ行ったが、そこにはあの謎の女冴子がいた。冴子は松丸の姉だった。芸者の生活から逃れたいと思っていた彼女を、フランスへ連れていってやろうという男が現れ、冴子もそれに飛びついたのだった。そしてフランス行き、画家、朝倉との宿命的な恋--。それを男に知られて帰国させられ、彼女を追って朝倉も帰国すると、まもなく殺された--。そこに、松丸が殺されるという事件が発生、冴子の身辺も危うくなり、彼女は岩崎にすべてを打ち明けた。彼女をパリへ連れて行った男は密輸業者の坂口、恋のさやあてが発展して、朝倉は密輸をタネに坂口をゆすって、逆に殺されたのだった。そて松丸も。真相を知られた坂口は、岩崎と冴子をおびき出した。北川刑事も坂口の手で殺された。仮面をはいだ密輸団の口から、北川が岩崎の父を殺したのでなく、すべて坂口の奸計であることがった。パトカーの音を聞いた一味は火薬に火をつけた。岩崎は冴子の手をひき、傷ついた北川を抱いて脱出した。岩崎と北川の対立意識はこうして消えた。
「男と男の生きる街」の解説
「追跡」の熊井啓と、「暗黒街の静かな男」の舛田利雄が共同で脚本を書き、舛田利雄が監督した記者もの。撮影は「アラブの嵐」の山崎善弘。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:舛田利雄
出演:石原裕次郎 加藤武 渡辺美佐子 芦川いづみ 南田洋子 大坂志郎 浜田寅彦 高品格 長門勇 井上昭文 平田大三郎 稲葉義男 二本柳寛 高原駿雄 山田吾一 杉江弘 河上信夫 天草四郎 紀原土耕 東郷秀美 高島史旭 吉田祥 久松成次郎 小野武男 相原巨典 武藤章生 久遠利三 野村隆 八代康二 川村昌之 神山勝 鴨田喜由 神戸瓢介 玉井謙介 水木京二 峰三平 柳瀬志郎 小泉郁之助 近江大介 大川隆 小柴隆 英原穣二 早川名美 |
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配給 | 日活 |
制作国 | 日本(1962) |
上映時間 | 94分 |
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