次郎長社長と石松社員 威風堂々 作品情報

じろちょうしゃちょうといしまつしゃいんいふうどうどう

クリスマスも間近いある日、ハワイの下着王大前田が突如来日した。石松の勤めるシミロン紡績はもちろん、宿敵タケロン、ニシロンもこの大前田に自社の下着を売り込もうと、猛烈なセールス攻勢を開始した。ところが大前田は次郎長社長の幼馴染と判り、シミロンの重役陣は勝負がきまったと大喜びしたが、NHKの「私は誰でしょう」でご対面することになった次郎長は大前田と掴み合いの喧嘩を始めてしまった。二人は幼いころ張り合ったおゆきちゃんのことで犬猿の仲なのだ。そこで、次郎長社長は非常手段に出た。大前田が娘の千秋に頭が上がらないのに眼をつけ、まず千秋を手なづけようというのである。千秋攻略の大役は女事務員の人気投票でミスター・シミロンに選ばれた石松に決った。美里という恋人のいる石松は辞退したが、全社員のボーナスのために引き受けざるを得なかった。正心女子大学に千秋を訪ねた石松は、男性心理の研究をする千秋のため、モルモットにされた。その晩、ナイトクラブへ出かけた二人はチンピラに囲まれたが、千秋は自分をかばってくれた石松に大感激。男性心理もそっちのけで、「なんでもあなたのいうことをきくわ」と降参。しかし、鬼の首でも取った思いの石松を待っていたのは、ブラジルの下着王ミッキー黒駒との契約成立を祝う乱痴気騒ぎだった。しかも、美里に千秋との仲を誤解されて取りつくしまもなく、石松はトリスバーでヤケ酒をあおった。数日後、驚天動地の大事件が起こった。黒駒が取り引き中止を申し入れてきたのである。この日、おゆきちゃんが大前田をつれて次郎長社長を訪れた。彼女は今では料亭の女将で、黒駒が稀代の詐欺師だと告げたうえ、次郎長と大前田を仲直りさせた。大前田は、石松の心意気に感激した千秋とおゆきちゃんにハッパをかけられ、やってきたのだった。すべては円満に解決。初詣での稲荷神社で、美里のひいたおみくじに「縁談よろし」と記してあった。

「次郎長社長と石松社員 威風堂々」の解説

次郎長社長と石松社員の第五話。前作「石松社員は男でござる」の若井基成と、「契約結婚」の渡辺祐介が共同で脚本を書き、新東宝から移って東映で初のメガフォンをとる渡辺祐介が監督した喜劇。撮影は、「街」の高梨昇。

公開日・キャスト、その他基本情報

キャスト 監督渡辺祐介
出演進藤英太郎 中村賀津雄 榎本健一 三田佳子 佐久間良子 浪花千栄子 多々良純 左卜全 清川虹子 花澤徳衛 新井茂子 柳谷寛 須藤健 十朱久雄 岩城力也 岡本四郎 曽根秀介 北川恵一 山口勇 杉義一 五十嵐藤江 牧野内とみ子 矢島由紀子 堤典子 安城百合子 八方ゆり 島村竜子 柳沢真一 打越正八 高田信二 桜井悦子 相馬剛三 鮎川浩 小泉静夫 高須準之助 須賀艮 原信夫 亀山達也 田川恒夫 高橋圭三 渡辺紳一郎 藤原あき 藤浦洸 松尾和子
配給 東映
制作国 日本(1962)
上映時間 87分

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最終更新日:2022-07-26 11:03:52

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