紅の銃帯 作品情報

くれないのじゅうたい

信越の山脈--鞍を担いだエースのジョーは、高原の一本道で大畑興業のトラックに便乗した。仙田鉱山に着くと大畑興業の幹部村井と子分たちは、仙田省太郎と番頭源蔵に一千万円の返済を迫った。百万円という無法な利子に、息子の圭介は憤然と村井に掴みかかった。その刹那、猟銃を構えながらヌッとジョーが現れた。村井一味が帰ると、仙田は猟銃についた木彫りのブローチに気がついて愕然とした。……昔、自分から身をひいた女の持ち物なのだ。仙田の大草原を手に入れようとたくらむ大畑社長は、根城のキャバレー・赤い家でジョーを味方にひき入れた。突然、ジョーの前にグラスが飛んだ。ハッとするジョーにニヤリと笑いを投げたのは、名うての早射ち政だ。そこへジョーに首ったけのユリがスーツケースを提げてとびこんだ。その夜、仙田親子は何者かに狙撃され、省太郎は断崖から転落、圭介も傷を負った。鉱山へ向ったジョーは銃声を聞いて駆けつけ、逃げ去る馬上の人影を狙い射ったが後の祭だった。赤い家の社長室で政から一千万円のボストン・バッグを受け取った大畑はほくそ笑んだ。丘の上の墓地で、省太郎の墓標を取りまき、源蔵たちは合掌した。政が谷間の温泉宿で傷の治療をしているとユリから聞いたジョーは、政に口を割らせて大畑の陰謀を知った。腹ちがいの弟圭介を護るためジョーは亡父の形見の紅の銃帯をつけて、大畑興業の一味を射ちまくるのだった。

「紅の銃帯」の解説

土岐英史の原案を「波止場気質」の山崎巌と「暗黒街の静かな男」の中西隆三が共同で脚本を書き、「機動捜査班 東京危険地帯」の小杉勇が監督したアクションもの。撮影も同じコンビの松橋梅夫。

公開日・キャスト、その他基本情報

キャスト 監督小杉勇
出演宍戸錠 香月美奈子 金子信雄 内田良平 弘松三郎 藤岡重慶 白井鋭 柴田新三 瀬山孝司 土田義雄 高橋明 深江章喜 松本染升 相馬幸子 青山恭二 松原智恵子 菅井一郎 雪丘恵介 紀原土耕 千代田弘 戸波志朗 荒井岩衛 式田賢一 曽我部勉
配給 日活
制作国 日本(1961)
上映時間 87分

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最終更新日:2022-07-26 11:03:52

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