ひとり寝(1961) 作品情報

ひとりね

熊倉商事の専務佐野と同行して和歌山へ出張した秘書役の多美は、白浜に遊んだ夜、佐野に処女を奪われた。佐野が浮気でやったことを知った多美は、恋人の鮎川を誘い、二人でうっぷんばらしに飲み歩いた。泥酔した多美を連れて鮎川がアパートに行くと佐野が待っていた。--多美は、鮎川の親友のデザイナー沢村の世話で、銀座のバー「ペガサス」で働くことになった。やがて、佐野の許へよく商談に現われたブローカーの安達と再会した。彼は佐野の会社がつぶれたことを話した。安達は彼女をクドいたが、多美は軽くうけ流した。一日、竜安寺の石庭を訪れ、そこで鮎川とめぐり会った。鮎川は結婚を申込んできたが、今後の生活のことを考える多美は不安だった。翌日、競馬場で無名の画家鮎川を恋人として安達に紹介した。安達は多美を馬で賭けようと申出た。鮎川がためらうと多美自身が勝負に応じた。多美が賭に勝ったが、鮎川は住む世界のちがいを感じて立ち去った。東京に帰った彼女は、妻子を鉱山事故で失ったなじみ客の小沢の求愛に、次第に心が傾いていった。小沢は多美を豪華なアパートに移した。一方、鮎川は街道の似顔絵かきになっていたが、特異な画風が注目をよんである画展に初入選した。これを新聞記事で知った多美は、会場に足を運んだ。鮎川が一緒に出直そうと言うが、今の多美には遅すぎた。小沢がマニラ行きを急いだ。羽田空港で多美が見たのは、麻薬密輸の容疑で刑事から手錠をかけられた小沢の姿だった。

「ひとり寝(1961)」の解説

今東光の同名小説の映画化。「あの波の果てまで 後篇」の共同執筆者・富田義朗に山根優一郎が加って脚色し、「続こつまなんきん お香の巻」の酒井辰雄が監督した。撮影は「女の橋」の倉持友一が担当している。

公開日・キャスト、その他基本情報

キャスト 監督酒井辰雄
原作今東光
出演瑳峨三智子 渡辺文雄 高野真二 西村晃 益田キートン 河津清三郎 三上真一郎 日高澄子 清川虹子 山路義人 永田光男 青山宏
配給 松竹
制作国 日本(1961)
上映時間 82分

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最終更新日:2022-07-26 11:03:52

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