悪の親衛隊 作品情報
あくのしんえいたい
数年前、新宿で羽振りをきかしていた土井組の九鬼は、東堂の奸計にはまり、親分土井を殺害、土井亡きあとの縄張りは東堂に掌握され、愛人香織も奪われてしまった。獄中、九鬼は東堂への復讐を誓った。それから数年。--出所した九鬼は、昔なじみの川崎・姉松親分から、再び新宿に進出するために金と、豊、後、達のチンピラを借りた。三人は金バッチに憧れ、それを手に入れるためなら何でもすることを誓った。四人は、九鬼の知り合いの元ヤクザ浜村の店を根城として、東堂の息のかかったバー、キャバレーを次々にぶち壊していった。九鬼は、鉄砲玉として三人を使い、東堂との抗争を繰り展げていった。ある夜、香織の経営するクラブモップスにあらわれた達と俊は、東堂組に襲われるが豊だけはマリファナパーティーに出向いていたため無事だった。豊は、そのパーティーで幼友達のユリ子と逢った。彼女は集団就職で上京したが、東堂組に喰いものにされ転落していったのだ。豊は、ヤクと売春を強制されるユリ子を勇気づけ、東堂組から救いだす。やがて俊、達の傷も回復し、三人は新宿親衛隊と称して再び暴れ廻った。そして、遂に表面に顔を出した九鬼は東堂と対決し、モップスの権利証を奪いとった。東堂は九鬼たち四人を消そうとした。九鬼が今だに香織を思っていることを知った東堂は、ある夜、香織のマンションに九鬼を呼びだす。二度と逢うまいと誓った九鬼だが、東堂の罠とも知らずマンションに向い東堂の手によって殺された。東堂はさらに追い打ちをかけるように浜村の店に殴り込み、浜村と達の命を奪った。その頃、豊は、ユリ子と故郷で生活することを夢みていたが、駆けつけた俊から九鬼、浜村、達の死を知らされた。必ず戻る、と一言いい残して切符を手渡した豊は、東堂の事務所に向ったが、ついに新宿駅にあらわれなかった。
「悪の親衛隊」の解説
金バッチのために命を張るチンピラやくざの復讐物語。脚本・監督は「ずべ公番長 ざんげの値打ちもない」の山口和彦。撮影は「尼寺博徒」の中島芳男がそれぞれ担当。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 1971年11月10日 |
---|---|
キャスト |
監督:山口和彦
出演:渡瀬恒彦 川口恒 ジェリー藤尾 丹波哲郎 菅井一郎 范文雀 渡辺文雄 八代万智子 小松方正 日尾孝司 佐藤京一 土山登志幸 小林千枝 石井富子 一の瀬レナ 小林重四郎 佐藤晟也 沢田浩二 西本良二郎 山之内修 溝口久夫 モップス 山城新伍 梅宮辰夫 |
配給 | 東映 |
制作国 | 日本(1971) |
上映時間 | 89分 |
ユーザーレビュー
レビューの投稿はまだありません。
「悪の親衛隊」を見た感想など、レビュー投稿を受け付けております。あなたの映画レビューをお待ちしております。