花の特攻隊 あゝ戦友よ 作品情報
はなのとっこうたいああせんゆうよ
昭和十八年。戦局はすでに日本の不利に展開していた。父の戦死の報をうけた浜村真吉は嘆く母や恋人の三保を残し、学友の田川や内藤とともに土浦の海軍航空隊に志願した。土浦での苛烈な規律と訓練のなか、田川が練習機で墜落死した。やがて、同期の桜たちとともに、海軍飛行少尉を拝命した真吉は鹿屋基地に配属された。ここでの特攻教育はさらに厳しいものだった。その頃、三保が真吉に逢いたい一念で、准看護婦として、海軍病院へやってきた。彼女の烈しい愛に、真吉は困惑したが愛するがゆえに不幸にすることはできないと、出撃するのだった。だが、皮肉にも彼の機は故障し、傷ついて病院に運びこまれてしまう。病室の窓から次々と飛び立つ特攻機をみることや、懸命に看護する三保の存在は真吉に重くのしかかった。傷が癒えた真吉は、歴戦の勇者秋山少佐の部隊に編入された。この部隊の機はすべて母機を離れたら最後、絶対に生還出来ない自殺兵器「桜花」を抱いていた。基地への敵襲は、連日惨を極め、広島、長崎に原爆が投下されたが、出撃命令はまだおりない。皆眼を血走らせて秋山隊長の下知を待った。そして、八月十三日未明、出撃の時がきた。真吉は、秋山隊長の一声のもと、先に散っていった戦友たちのあとを追った。その表情はなぜか、晴れやかにみえた。
「花の特攻隊 あゝ戦友よ」の解説
川内康範の原作「花の特攻隊」をもとに「女の警察 国際線待合室」の中西隆三が脚本を書き、「夜の牝 花のいのち」の森永健次郎が監督した戦争と青春をみつめたドラマ。撮影は「女の警察 国際線待合室」の山崎善弘が担当。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 1970年5月16日 |
---|---|
キャスト |
監督:森永健次郎
原作:川内康範 出演:杉良太郎 藤竜也 長谷川明男 浜田光夫 岡崎二朗 川口恒 沖雅也 南原宏治 渡哲也 曽根晴美 玉川良一 和泉雅子 三ツ木清隆 中畑道子 丹波哲郎 森塚敏 内田良平 佐原新治 郷えい治 伊藤るり子 鴨田喜由 加藤嘉 青木義朗 菊田一郎 梶芽衣子 前野霜一郎 椿麻里 |
配給 | 日活 |
制作国 | 日本(1970) |
上映時間 | 94分 |
ユーザーレビュー
レビューの投稿はまだありません。
「花の特攻隊 あゝ戦友よ」を見た感想など、レビュー投稿を受け付けております。あなたの映画レビューをお待ちしております。