P.N.「オーウェン」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★☆
- 投稿日
- 2023-11-25
時代劇の2大看板ヒーロー、勝新太郎の座頭市と三船敏郎の用心棒が激突する、夢の企画が実現した座頭市シリーズ第20作目の「座頭市と用心棒」。
時代劇より西部劇を撮りたかった岡本喜八監督らしく、ウエスタン風味溢れ、ゴールドラッシュならぬ金塊が隠された宿場町で、座頭市と用心棒が、やくざ同士の抗争に巻き込まれる。
短銃使いの岸田森の不気味なインパクトは、黒澤映画をも凌ぎ、用心棒がすれ違いざまに抜いた刀を、座頭市が相手の腰から抜きとったサヤに収める超絶技が炸裂。
クライマックスは、烈風吹きすさぶ中での立ち回りだが、切れ味は良くても短く、予想通りの決着になったのは、まあ仕方ないだろう。