その男、凶暴につき 作品情報

そのおとこきょうぼうにつき

一匹狼の刑事・我妻諒介は凶暴なるがゆえに署内から異端視されていた。ある晩、浮浪者を襲った少年の自宅へ押し入り、殴る蹴るの暴行を加えて無理矢理自白させた。暴力には暴力で対抗するのが彼のやり方だった。麻薬売人の柄本が惨殺された事件を追ううち、青年実業家・仁藤と殺し屋・清弘の存在にたどり着いたが、麻薬を横流ししていたのは、諒介の親友で防犯課係長の岩城だった。やがて岩城も口封じのため、自殺に見せかけて殺されてしまう。若い菊地は諒介と組むが、いつもハラハラのし通しだった。一方、清弘の仲間たちは知的障害の少女を諒介の妹と知らずシャブ漬けにして輪姦する。諒介は刑事を辞めて、岩城の復讐のために仁藤を撃ち殺した。さらに清弘もアジトで射殺するが、その死体にすがるのは変わり果てた妹・灯の姿だった。諒介は最愛の妹にも引き金をひいたのだった。その時、背後から忍び寄った仁藤の部下・新開が諒介を射殺、菊地に岩城の代わりをさせて麻薬の密売を引き継ぐことになったのだった。

「その男、凶暴につき」の解説

ヤクザに雇われた殺し屋と、それを執拗に追う刑事との争いを描く。脚本は「STAY GOLD ステイ・ゴールド」の野沢尚が執筆。監督はビートたけしこと北野武、撮影は「この胸のときめきを」の佐々木原保志がそれぞれ担当。挿入歌は、トレイシー(「ガール・ユー・ニード」)。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 1989年8月12日
キャスト 監督北野武
出演ビートたけし 白竜 川上麻衣子 佐野史郎 芦川誠 吉澤健 趙方豪 秋山見学者 松岡一カン 原吉実 遠藤憲一 川上泳 河合佑樹 小沢一義 寺島進 佐久間哲 井田弘樹 松本公成 速水渓 仁科ひろ子 谷村好一 中村銀次 勝部演之 浜田晃 上田耕一 石田太郎 平泉成 音無美紀子 岸部一徳 芹沢名人 ただのあっ子
配給 松竹富士
制作国 日本(1989)
上映時間 103分

ユーザーレビュー

総合評価:4.5点★★★★☆、2件の投稿があります。

P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2023-11-09

「その男、凶暴につき」は、欠点の多い、滅茶苦茶で、見終わっても、まるっきりスッキリしない映画だが、私は好きですね。

日を追うに従って、傑作だったと思う。見た後で、どんどんきいてくる映画だ。

「ダーティ・ハリー」と違って、主人公の刑事の暴力の背後には、正義も何もない。
根拠のない、やみくもな暴力なのが面白いし、怖い。

この映画の迫力は、撮りたいものをちゃんと持ってる人の撮った映画だなと思う。

最終更新日:2024-11-24 02:00:04

広告を非表示にするには