悲しきヒットマン 作品情報

かなしきひっとまん

昭和54年、神戸。高木は三宮のバーでチンピラと喧嘩しているところを、松岡組系新井組の若頭補佐・山川に拾われて舎弟となった。めきめき頭角を表わしていった高木だったが、山川が組の金を使い込み、同じく補佐の吉田に預けられることになった。やがて吉田が組をつくり、高木は若頭となって河合という舎弟もできた。ある晩、高木はかって山川の舎弟だった頃に知り合った良子と再会。彼女も極道の妻だったが、夫を亡くして一人で息子の孝志を育てていた。良子には松岡組系畑中組の小池がちょっかいを出していたが、ロシアン・ルーレットの勝負で高木が勝ち、彼女を自分のものにした。やがて二人は結婚し、孝志の下に女の子を設けた。しかし、束の間の幸せも抗争によって引き裂かれていく。吉田は借金で破滅し、組は解散。高木らは新井組内秀政組組長・木下の舎弟となった。高木はある日借金の取立てに行き、そこで山川と再会。高木は手榴弾一個をもらって帰ってきた。山田政彦が松岡組四代目を襲名すると、組では南原が正和会をつくって分裂。松岡組に残った高木が正和会系北心会の西川会長を襲って抗争は激化。山川は高木のためにとフィリピンへ武器の調達へ行くが交渉に失敗し、帰国途中の飛行機で自殺を図り爆死した。高木は舎弟の河合も殺され、南原を狙うが失敗し、家族と別れ服役することになった。

「悲しきヒットマン」の解説

ヤクザに雇われた殺し屋が抗争の中で見つけた愛を描く。山口組の顧問弁護士だった山之内幸夫原作の同名ルポルタージュの映画化で、脚本は「恋子の毎日」の松本功、脚色は杉山義法が執筆。監督は「またまたあぶない刑事」の一倉治雄、撮影は「Aサインデイズ」の浜田毅がそれぞれ担当。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 1989年9月9日
キャスト 監督一倉治雄
原作山之内幸夫
出演三浦友和 萬田久子 松村雄基 長倉大介 池波志乃 星真理 誠直也 本田博太郎 睦五郎 片桐竜次 綿引勝彦 品川隆二 山之内幸夫 中村錦司 高樹陽子 正司歌江 松尾和美 成田三樹夫 名高達郎
配給 東映
制作国 日本(1989)

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ユーザーレビュー

総合評価:5点★★★★★、1件の投稿があります。

P.N.「水口栄一」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2020-06-23

私は昔、山之内幸夫さんの事務所の近くをよく通っていたことがある。私の家業の税理士さんが近くにおられたからだ。それだけにこの映画はとても関心があった。これは何よりもパワーがあって感動した。三浦友和さんの演技は素晴らしい。萬田久子さんはやはり凄い美人だ。大好きだ。

最終更新日:2022-07-26 11:03:54

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