祝辞 作品情報
しゅくじ
大手会社の庶務課長の早乙女良介は、定年を間近に控えた万年課長。彼の家族は、妻・絹代、高校生の娘・房枝、母・みよ、それに演劇に夢中で勘当中の息子・宗八郎である。ある日、良介は専務から、息子の結婚式のスピーチを頼まれた。口下手な彼は悩みに悩む。絹代は訪ねてきた宗八郎から、自分たちの芝居のファンでOLの宇佐美恭子と結婚すると聞き、うろたえてしまった。宗八郎は「お父さんにはお母さんから話してくれ」と帰って行った。良介は本を買ってきたり、ビデオを見たりとスピーチの準備に頭をかかえている。それでもいい案の浮かばない彼は、アナウンサーだった友人・原田一郎を訪ねることにした。絹代は宗八郎のアパートに電話をかけ、彼が同棲していることを知る。そして、休日にアパートを訪れ、恭子に会って驚いた。恭子はしっかりした良家のお嬢さんだったのである。絹代の心は緩んで来たが、問題は頑固な良介をどう説得するかである。良介はようやくこれだというエピソードを思いついた。帰宅するなり、スピーチの原稿を書き、家族に読みあげる良介。絹代も房枝も満足そうだった。その夜、良介は絹代に「宗八郎に厳しくあたりすぎたかもしれない、ママには感謝しているよ」と語った。結婚披露宴の当日、良介の前に谷村部長のスピーチが始まった。それを聞いてみるみる良介の顔が青ざめた。彼がようやく考えついたエピソードそのままなのである。スピーチに立つが、動転している良介は「私には二人の年頃の子供がいる」と言ったきり絶句。そして「おめでとうございました」だけで終わる。ガックリして帰宅した彼は家族にあたり、会社をやめると言いだす。そこに専務から電話がかかり、新婦の両親が良介の感情のこもったスピーチに感激していることを告げた。
「祝辞」の解説
専務から息子の結婚式で祝辞を述べてくれと頼まれた万年課長の姿を、彼の家族と会社を舞台に描く喜劇。脚本は「俺ら東京さ行ぐだ」の高橋正圀、監督は同作の栗山富夫、撮影も同作の安田浩助がそれぞれ担当。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 1985年12月28日 |
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キャスト |
監督:栗山富夫
出演:財津一郎 林美智子 山口良一 工藤夕貴 内藤武敏 前田武彦 和由布子 賀原夏子 植木等 柄本明 山下規介 飯干恵子 有馬昌彦 鈴木ヒロミツ 鷲尾真知子 石倉三郎 ブスっ子くらぶ 三谷昇 神崎愛 |
配給 | 松竹 |
制作国 | 日本(1985) |
上映時間 | 91分 |
ユーザーレビュー
総合評価:5点★★★★★、4件の投稿があります。
P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2023-09-03
親戚の息子が結婚式を挙げたので本編を思い出す