秘密大戦争 作品情報
ひみつだいせんそう
ベルリン、一九六五年二月。幼い頃、ソ連へ送りこまれ米軍情報部に籍をおくソ連陸軍大佐クーロフ(H・フォンダ)は極秘情報を米軍情報のブルース将軍(R・ライアン)に渡そうと、ソ連側の検問所を強行突破して西側に入ったが、将軍の来る前に味方と信じていた二重スパイ、ペチャトキン(P・V・アイク)に殺された。間もなく将軍が到着。クーロフは“オペラ・3……”という謎の文字を残していた。パリ、同年の三月。謎の文字を追求した米仏の情報部はオペラ座で、米軍ポラリス潜水艦破壊工作情報をつかんだ。その実行地ジブディに派遣された仏情報部のラランド(アンドレ・ブールビル)は銀行家のデュポン(R・オッセン)と、ソ連側の足どりを追求した。が、途中で妙に親切を見せる銀行の女子事務員モニーク(A・ジラルド)が怪しいと察したラランドは彼女を追ったが、海底に沈んだ彼女の車を発見しただけだった。近くの海底に敵のアジトがある--ラランドは直感し、ついに秘密魚雷発射基地を発見した。ラランドはそこを一網打尽にし、ポラリスの危機を救った。ローマ、同年四月。ソ連情報部の殺し屋ペレゴを押えた米伊情報部は彼と酷似するイタリアの情報将校フェラリ(V・ガスマン=ペレゴと二役)を敵の組織に送り込み、信用を得た後、有名な科学者オルセンゴ誘拐の命を出した。そしてそれに成功した。ベルリン--米仏伊の情報部に捕えられたソ連の諜報員たちは西側検問所に集められ、やがて国境の橋の途中で、ソ連側に捕えられた自由諸国側の情報員と確認しあって、書類に署名し捕虜は交換された……。
「秘密大戦争」の解説
「大爆走」のジャック・レミー、クリスチャン・ジャック、「豪快!マルコポーロ」のエンニオ・デ・コンチーニ、ジャック・ラボリー、フィリップ・ブーバールの共同脚本を、「007」シリーズのテレンス・ヤング、「黒いチューリップ」のクリスチャン・ジャック、「汚れた英雄」のカルロ・リッツァーニらが監督したポラリス潜水艦に対するソ連の破壊工作をめぐっての、諜報アクション。撮影は「やさしく激しく」のピエール・プチ、「黒い瞳(1958)」のリヒャルト・アングスト、エリコ・メンツェールら、音楽は「最後のガンファイター」のロバート・メリンが担当した。出演は「史上最大の作戦」のロバート・ライアン、「危険な道」のヘンリー・フォンダ、「誘惑の海」のペーター・ファン・アイク、「黒い情事」のアンドレ・ブールビル、「悪徳の栄え」のアニー・ジラルド、「もしお許し願えれば -女について話しましょう」のヴィットリオ・ガスマン、「甘い生活」のジャック・セルナス、「バンコ・バンコ作戦」のロベール・オッセン、「ガスコンの三銃士」のジョルジュ・マルシャルほか。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:テレンス・ヤング
クリスチャン・ジャック
カルロ・リッツァーニ
出演:ヘンリー・フォンダ ロバート・ライアン マリオ・アドルフ ペーター・ファン・アイク アンドレ・ブールビル アニー・ジラルド ヴィットリオ・ガスマン ジャック・セルナス ロベール・オッセン ジョルジュ・マルシャル |
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配給 | 松竹映配 |
制作国 | フランス ドイツ イタリア(1965) |
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