山小舎の狼 作品情報

やまごやのおおかみ

オート・プロヴァンスの山奥に少年感化院がある。ある朝、二人の男が高級車を押しながら道に迷ったといってやってきた。舎監夫人イレーヌが出てみると、車の中には銃弾で傷ついた男がいた。拳銃でイレーヌをおどしながら一行は感化院に入りこんだ。院内ではルカン少年とミクー少年が喧嘩していた。ルカンにマドレーヌ(フランソワーズ・ドルレアク)という恋人があるのが、ミクーには気に入らなかったのである。舎監のロジェ(ジャン・マルク・ボリー)の仲裁で騒ぎはやっとおさまった。院内の連中に自分たちの素性をかくし、不気味な男たちはミクーたちに自動車修理を命じた。修理中、車の中に多額の紙幣をみつけたミクーは自動車もろともパリに逃げようとした。しかしギャングの一人シャルロに機関銃をつきつけられ、目的は達せられなかった。山の上からそれをマドレーヌがみていた。ギャング一味は本性を現わし、子供たちを食堂に押しこめた。得意気に語るシャルロの言葉で、一同は怪我人が有名なギャング、ピエロ・ジャスマン(ジャン・バビレ)であるのを知った。一味に見はられながら、少年たちは食堂でレコードに合せて踊りだした。一味の一人アランがこの騒ぎにあせって機関銃を射った。ルカン少年は一味のスキをうかがい、屋根裏から院外に脱出した。時を同じくしてフランシスという少年も逃げだした。シャルロが機関銃をもってこれを追った。一味の悪らつさを思い知った少年たちはみんなでシャルロを組みふせた。戦意を失ったピエロは足を引きずりながら逃げ出した。しかしフランシスは一味の一人アランに射たれて死んだ。アランにむかって石を投げながら、少年たちは彼を追った。行く手に自動車がみえた。マドレーヌの案内で警官隊がやってきたのである。ルカンはマドレーヌと抱きあった。

「山小舎の狼」の解説

山間の感化院が舞台のアクション・ドラマ。ジョン・アミラの小説から「悪魔のような女」のフレデリック・グランデルが脚本を書き、「暴力組織」のコンビ、エルヴェ・ブロンベルジェとジャック・メルカントンがそれぞれ監督と撮影を担当した。音楽は「墓にツバをかけろ」のアラン・ゴラゲール。出演は舞台出身のジャン・バビレ、「学生たちの道」のピエール・モンディのほかジャン・フランソワ・ポロン、ジャン・マルク・ボリー、パスカル・ロベール、フランソワーズ・ドルレアクら。製作ジャック・ガルシャ。

公開日・キャスト、その他基本情報

キャスト 監督エルヴェ・ブロンベルジェ
原作ジョン・アミラ
出演ジャン・バビレ ジャン・マルク・ボリー フランソワーズ・ドルレアック ピエール・モンディ ジャン・フランソワ・ポロン パスカル・ロベール Jacques Bonnard
配給 映配
制作国 フランス(1959)
上映時間 80分

ユーザーレビュー

レビューの投稿はまだありません。

「山小舎の狼」を見た感想など、レビュー投稿を受け付けております。あなたの映画レビューをお待ちしております。

最終更新日:2022-07-26 11:03:58

広告を非表示にするには