素晴しき放浪者 作品情報

すばらしきほうろうしゃ

セーヌ河畔の本屋の主人レスタンゴワ(シャルル・グランヴァル)が、ブーデュ(ミシェル・シモン)の姿を見たのは、ある小春日和の日の午後だった。妻にはあいそをつかされ、若い女中にうつつを抜かしていたレスタンゴワには、ブーデュの姿が美しくみえた。セーヌに身投げしたブーデュを助け出したレスタンゴワ。だが、ブーデュには救われる気はなかった。自由に生きる放浪者にとって、レスタンゴワ一家は道徳の悪巣であり、逆に一家にとりブーデュは不道徳の化神であった。食事を台無しにし、レスタンゴワと女中の密会を妨害し、家宝のバルザックの初版本に唾をはき、本屋の客を追い返し、夫人すら誘惑する彼。ついにレスタンゴワは解決法--女中アンヌマリ(セブリース・レルシンスカ)とブーデュとの結婚--をおしすすめた。数日後の水辺での披露宴の際中、舟はひっくり返り、新婦やレスタンゴワ夫婦は岸へ上がろうとするが、ブーデュは上がろうとせず、再びどこへともなく流れ去って行くのだった……。

「素晴しき放浪者」の解説

自由に生き放浪する老人と世間とを描く。製作はミシェル・シモン、監督・脚色・脚本は「大いなる幻影」のジャン・ルノワール、原作はルネ・フォーショワ、撮影はマルセル・リュシアン、音楽はラファエル、ヨハン・シュトラウスが各々担当。出演はミシェル・シモン、シャルル・グランヴァル、マルセル・エニア、セブリース・レルシンスカ、ジャン・ダステなど。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 1977年3月26日
キャスト 監督ジャン・ルノワール
原作ルネ・フォーショワ
出演ミシェル・シモン シャルル・グランヴァル マルセル・エニア セブリース・レルシンスカ ジャン・ダステ ジャック・ベッケル マックス・ダルバン
配給 フランス映画社
制作国 フランス(1932)

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最終更新日:2023-04-15 02:00:03

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