唯心 作品情報
ゆいしん

【20dB】森の中、女子高生・歌(久保田紗友)が録音機器を持って歩いている。彼女は植物状態になった親友・和(加藤小夏)を目覚めさせるために、二人の思い出の地で音を録音して聴かせていた。ある日、何かに導かれるかのように森の奥深くへ向かうと、かつて二人で見つけた一本の大樹の下へ辿り着く。頭の中を二人で過ごした記憶が駆け巡り、静寂が訪れた瞬間、再び二人の時が刻み始める。【breath】学生時代、水泳選手だった俊太郎(松本実)に突然、水泳を教えてほしいと電話が来る。もう10年以上泳いでいなかったが強引に押し切られ、遠隔で教えることに。水が怖くて顔もつけられないという女性アキラ(三浦透子)に、試行錯誤しながらリモートの水泳教室が進む。アキラのやる気と熱意を感じ、俊太郎の指導にも熱が入る。やがて、もっと上達させるため対面で教えてもいいと告げると、連絡が途絶えてしまう。しばらく経ったある日、アキラから届いた手紙で、忘れていた過去の記憶が蘇る。【空と白と波と母】女子中学生の楓(服部樹咲)は母を亡くしてから、豆腐店を営む父とケンカが絶えない。ある朝、楓は母とよく一緒に行った海へと向かう。家に帰ると、父は昔ながらの手作りで豆腐を作っている。楓は、そのいつもと変わらない姿を目にする。食卓に父が用意した朝食が並び、母の仏壇には毎日豆腐が供えられている。楓はそこに温かい豆腐の味噌汁を並べる。黙々と朝食をとる二人だったが、楓が母との思い出の動画を送ることで、その関係が変わり始める。【青と白】職人の龍介(國村隼)は、最愛の妻の葬儀の日も塩を作り続けていた。そんなときでも塩作りに没頭する姿を見た孫娘みどり(福地桃子)は、その真意を尋ねる。龍介は、この土地でしか作ることのできない塩を作り続け、その歴史を守ることが使命だと思っていた。塩と対話しながらその味を後世に残そうとする龍介と、その姿を見つめるみどり。塩と向き合うことで、亡き妻と一緒にいるように感じていた。
「唯心」の解説
映像作家・西山裕之による4本の短編映画のオムニバス。森の中で音を集める少女と植物状態の親友の記憶を巡る「20dB」、女性に遠隔で水泳を教える男が過去に向き合う姿を描いた「breath」、母を亡くした娘と父の関係を見つめる「空と白と波と母」、塩作りに没頭する男と孫娘の関係を描く「青と白」の4作品。出演は、「リライト」の久保田紗友、「ドライブ・マイ・カー」の三浦透子、「ミッドナイトスワン」の服部樹咲、「劇場版『トリリオンゲーム』」の國村隼。「青と白」が第6回サンフランシスコ短編映画祭最優秀外国語映画賞受賞のほか、全作品が多数の映画祭で選出・受賞している。
公開日・キャスト、その他基本情報
| 公開日 | 2026年6月5日公開予定 |
|---|---|
| キャスト |
監督:西山裕之
出演:久保田紗友 加藤小夏 三浦透子 松本実 服部樹咲 井上幸太郎 奥貫薫 福地桃子 筧利夫 竹下景子 |
| 配給 | ニッシー・プラス |
| 制作国 | 日本(2026) |
| 公式サイト | https://yuishin-film.com/ |
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