箱の中の羊 感想・レビュー 4件
はこのなかのひつじ
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P.N.「映画少年(元映写技師)」さんからの投稿
- 評価
- ★★★☆☆
- 投稿日
- 2026-05-31
海街diary の是枝裕和監督と綾瀬はるか主演と言う事で鑑賞、物語の設定は近未来、?年冒頭で、子供を亡くした夫婦が亡き子供そっくりのヒューマノイドを迎える、未来感を出し綾瀬はるかさんのファションを演出、こう言うストーリーはスピルバーグの’A.Iやキアヌ•リーブスのレプリカズを思い出す、レプリカズは事故で家族を失った科学者がアンドロイド?作る話し’箱の中の羊’は子供を亡くした事の責任や負い目を抱えている夫婦が亡き息子そっくりのヒューマノイドを迎える、息子そっくりのヒューマノイドとの絆?を紡いでいく、その息子そっくりのヒューマノイドも自分の存在を自覚している’息子との比較’契約を終了しますか?問いにドキとする、人間の勝手の欲望の為に作り出されたヒューマノイドの反乱?ホラーに進む?そこは是枝裕和監督、最後はヒューマノイドたちの安住の住処へ、是枝裕和監督がこの映画を撮ったのに違和感?があったけどテーマは歴代の映画と同じ’家族の絆を描いている、それと’箱の中の羊’では人間の勝手で進化を遂げる贖罪と警笛?海街以来の綾瀬はるかさんを起用、綾瀬はるかさんは相変わらず可愛い年齢を感じさせない、実力も備わった俳優(女優)、夫役の大吾(千鳥)も見る前は何故起用?悪くはなかった、お笑い、コントの人達は役者として上手い、東京03の角田さん出演していい持ち味を出している、内容は?カンヌ映画祭の出品、作品の弱さを感じる、私も★3は綾瀬はるかさんに対して付けた、他の女優さんなら見なかった、同時期に綾瀬はるかさん主演の’人は何故ラブレターを書くのか’を公開されているけど、どの出演作も’綾瀬はるかさんの存在が大きい、もはや中堅ベテランの位置にある、日本の俳優層が薄い中での数少ない’客の呼べる俳優(女優)だと思う、その人気に奢る事なく性格の良さも出演作が途絶える事がないのも納得、次の出演作に期待したい。
P.N.「鎌倉の隠居」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★☆
- 投稿日
- 2026-05-11
冒頭、「遠くない未来、、、」とクレジットされ自分自身の生活圏が映し出されて虚構性希薄な導入だった。
ここのところ是枝監督は深刻な社会問題にコミットした作品が続いていたこともあり、「近未来」が舞台となって、ここ数作とは幾分立て付けが異なっている。
死者を思い続け、それがなにがしかの形で具現化される「近未来」設定は、すでにさまざま作品がある。本作は、そうした枠組みを足がかりとしての、悲嘆の乗り越えがひとつの主題である。是枝監督当て書きとのことである綾瀬はるかが、その微妙複雑な母親像を説得力ある演技で表現している。
伝統的旧来社会の価値観で生きる余貴美子扮する母親は、娘がとりわけこだわる中庭の記念樹を守り続けることにもヒューマノイドの採択にも強く反対する。夫の職場には理解しようとする空気が流れている。その中にある古老の職人役の田中泯が、職場に来たヒューマノイドに自然体で語って聞かせる「樹木の時間」のエピソードは、物語に深みをもたらしている。
終盤、契約関係となっていた両親それぞれに慰撫と乗り越えをもたらしたヒューマノイドは、密かに内蔵されたGPSを取り除くことで束縛から解放され、他のヒューマノイドたちと協働して自身らの終の棲家を希求する。彼らに必要なのは、大樹を利活用した居住空間と簡易な水車によりもたらされる電力のみである。ただ、ヒューマノイドたちは、人間の子どもたち数人を、現実社会では誘拐・失踪とされるものの、おそらく現況の救済目的で囲い込み同道している。彼らとの共存は、どのように維持されるのか。映画は、その結末は観る側に託した。
ヒューマノイドたちの自活を、人間社会への柔らかな反発反抗なのだと受け止めるなら、そうした進化系と人間との拮抗対立は、遠い昔スタンリー・キューブリックがすでに『2001年宇宙の旅』(1968年MGM)で提起し、半世紀以上経過した今でも「解」には辿り着いていない。近時、あっという間にAIが人間社会を席巻し、是枝監督が、このたび主題としたように「遠くない未来」での日常化がより現実味を帯びる中、それを発明し、運用する側の人間は、共存のためのマスターキーを未だに見出せずにいる。キューブリックからの時間を踏まえれば、ことの深刻さはより深いものとなっている。そう捉えると、本作もやはり社会問題にコミットしている作品とするべきなのだろう。