レイジング・ブル 感想・レビュー 3件

れいじんぐぶる

総合評価5点、「レイジング・ブル」を見た方の感想・レビュー情報です。投稿はこちらから受け付けております。

P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2023-11-10

世界ミドル級チャンピオン、ジェイク・ラモッタの自伝を基に映画化したのが「レイジング・ブル」だ。

打たれたら打ち返す、激しいボクシング・スタイルで、チャンピオンとなりながら、私生活は、酒に溺れ、妻への嫉妬やマフィアとの腐れ縁など、凄まじいばかりだ。

落ち目となった彼は、場末の酒場でジョークを飛ばすコメディアンになっていた。

マーティン・スコセッシ監督は、モノクロの映像で、1940年~1950年代のムードをリアルに再現していると思う。

主演のロバート・デ・ニーロは、この役のために25キロも体重を増やしたというが、精悍なボクサーとぶざまな太った体が、同一人物とは驚くばかりだ。

P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2020-09-29

monochromeの映像styleは名篇〈若者のすべて〉〈傷だらけの栄光〉等を想い出させる。classic復元のアーカイブにも精力的なM・スコセッシ監督らしい拘りも感じられて

P.N.「グスタフ」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2019-09-26

公開当時あまり話題にならず疑問でしたが、今ではスコセッシの代表作のひとつとして多くの映画人から高く評価されているようです。
デ・ニーロの役者魂がストレートに感じられる闘う男の熱さと敗北の無様な姿。描かれたものは男の敗北、それも生きながらえて負けた男の挑戦者のむき出しの姿。ここには今日の社会性とは無縁の、勝っても負けても生きて行かないといけない男の有り様があるだけ。それ故時代に左右されず、男性が持っている孤独な部分が共感を呼ぶと思われます。物語は非常にシンプルで、モノクロフィルムの映像の美しさが際立ち、カラーフィルムとの併用も効果的です。マスカーニの音楽との渾然一体とした演出も素晴らしい。
ドラマツルギーと云うより、ジェイク・ラモッタの見たスローモーションの残像が音楽で抒情化された、男のドリームとジェラシー。

最終更新日:2023-11-20 16:00:01

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