情無用の街 作品情報
なさけむようのまち
第1次大戦後のセンター・シティ。続発する殺人事件が同一の拳銃弾によって行なわれていることを知ったFBI当局は、同市に潜在するギャング組織の一掃を企画し、ブリッグス警部(ロイド・ノーラン)指揮の下、ユージン・コーデル(マーク・スティーヴンス)とサイ・ゴードン(ジョン・マッキンタイア)をギャング団に潜入させることになった。ジョージ・マンリーと変名したコーデルはポッと出のやくざになりすまし、サイと連絡をとりつつ、場末の拳闘場などをうろつきまわるうちボスのアレック・スタイルと知り合い、その手下になった。コーデルはやがて、アレックが警察の内部にも手を入れてFBI情報まで聞きとっていることを知ったが、その経路や組織は判らなかった。ある夜アレック一味は金持ちのパーティを襲うことになり、コーデルは、早速FBIに通報したが、そのための警察出動は逆にアレックに漏れて襲撃は沙汰やみとなった。その夜コーデルは、アレックのピストルがかつて殺人事件に使われたものであることをつきとめ、更にアレックが公安委員のデムロイと結んで官憲のニューズを盗んでいることを知ったが、アレックもまた、コーデルがFBIであることを見抜いた。アレックはコーデルに工場を襲撃させ、デムロイの手でわざと警官を出動させ、彼をなきものにしようと図った。しかしデムロイの裏切りを見破ったFBIは一足早くGメンを工場に送った。トミーガンと拳銃の壮絶な応射が続いたあと、アレックはついに銃弾にたおれ、重傷のコーデルとサイは同僚に救われた。
「情無用の街」の解説
「我輩は新入生」のサミュエル・G・エンジェルが製作した1948年映画で、セミ・ドキュメンタリー・スタイルの、ギャング対FBIの活劇。ハリー・クライナーがFBIの記録に基づいて書き下ろした脚本を、戦前「Gメン」などを撮り、専らラジオで活躍しているウィリアム・ケイリーが監督した。撮影は「暗黒の恐怖」のジョー・マクドナルド、音楽はライオネル・ニューマンの担当である。主演は「蛇の穴」のマーク・スティーヴンスンに「暗黒の恐怖」のリチャード・ウィドマーク、それに「Gメン対間諜」のロイド・ノーランで、以下「ママは大学一年生」のバーバラ・ローレンス、「出獄」のジョン・マッキンタイアとハワード・スミス、「愉快な家族」のエド・ベグリイらが助演する。
公開日・キャスト、その他基本情報
配給 | 20世紀フォックス日本支社 |
---|---|
制作国 | アメリカ(1949) |
ユーザーレビュー
レビューの投稿はまだありません。
「情無用の街」を見た感想など、レビュー投稿を受け付けております。あなたの映画レビューをお待ちしております。