地球の頂上の島 作品情報

ちきゅうのちょうじょうのしま

1907年、ノルウェーに講義にいったアメリカの考古学者ジョン・アイバーソン教授(デイヴィッド・ハートマン)は、英国の大富豪アンソニー・ロス卿(ドナルド・シンデン)に依頼され、北極圏で行方不明になったロスの息子ドナルド(デイヴィッド・ギリム)を捜しに行くことになった。出発の日、二人はハイペリオンという巨大な飛行船に、船の設計者でパイロットも兼ねるブリュー船長(ジャック・マラン)と共に乗り込んだ。一行は北極圏内のフォート・コンザーに着くと、そこでオーミアック(マコ)というイヌイットの道案内人を雇い、地球の頂上の島を目ざして出発した。氷の間をぬって北上すると何頭ものクジラが見え隠れする。それは、ドナルドが残した唯一の手掛かりである“地の果てのクジラの墓場”に近づいたことを意味していた。水平線をおおう雲の層を突き抜けると、眼下に島がひらけていた。だが、アイバーソン教授、ロス、オーミアックの3人が地上に降り立つと、飛行船はブリューを乗せたまま、おりからの烈風に吹き流されてしまった。そして3人はバイキングの4人組に捕らえられた。彼らは難破船で流されたバイキングの子孫で、もう1100年間も世界から孤立してこの楽園で暮していたのだ。3人はフレイヤ(アグネタ・エックミア)という娘のいる農家に連れて行かれ、彼女からドナルドがゴジ(ガナー・オーランド)という大司祭に監禁されていることを知った。ロスとドナルドは久しぶりに親子の対面が出来たが、オーミアックが素早く逃亡したあと、バイキング裁判が開かれ、全員死刑の判決が下された。ドナルドに思いをよせていたフレイヤに助けられて4人は脱出したがゴジの追っ手に追いつめられ、聖地としてバイキングが決して足を踏み入れないクジラの入江に逃れた。崖から見下ろすと、この世のものとは思えない、無数のクジラの骨や死体が半透明の氷に包まれて海岸せましと散らばり、その前には莫大な財宝がころがっていた。4人の窮地は、飛行船と一緒に消えたブリューに救われたが再び捕らえられ、裁判にかけられた。よそ者たちは人質を一人だけ残し、島の秘密を口外しないと約束した上で帰国を許された。人質にはアイバーソン教授が志願した。一行を乗せた大ぞりが、次第に遠去かっていった。

「地球の頂上の島」の解説

北極圏の秘境にある未地の火山島を舞台に描く冒険とサスペンスのスペクタクル映画。製作はウィンストン・ヒブラー、監督は「メリー・ポピンズ」のロバート・スティーヴンソン、脚本ジョン・ウェドン、原作はイアン・キャメロン、撮影はフランク・フィリップス、音楽はモーリス・ジャールが各々担当。出演はデイヴィッド・ハートマン、ドナルド・シンデン、ジャック・マラン、マコ、ガナー・オーランド、アグネタ・エックミア、デイヴィッド・ギリムなど。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 1975年3月15日
配給 ブエナ ビスタ映画
制作国 アメリカ(1973)
上映時間 93分

ユーザーレビュー

レビューの投稿はまだありません。

「地球の頂上の島」を見た感想など、レビュー投稿を受け付けております。あなたの映画レビューをお待ちしております。

最終更新日:2024-04-30 18:12:56

広告を非表示にするには