P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2019-04-29
そして本篇ヘンリー・パーセルのクラシカルな音楽が又,シックで佳い!
くれいまーくれいまー
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そして本篇ヘンリー・パーセルのクラシカルな音楽が又,シックで佳い!
ビリー役のジャステイン・ヘンリーが最高に可愛いんだ…。子ども部屋のベットの天井の雲のデザイン画が又、佳いー。メリル・ストリープもネストール・アルメンドロスのカメラワークで一際美しい!デビット・ホイックニーの写真コラージュ絵画見たく日常生活が見事に光と影で切り取られる。挿入される音楽もハラハラさせられるエピソードの幾つかもフランソワ・トリュフォー監督の映画「アメリカの夜」や「思春期」とも共通性が感じられた🎵🎶🎹🥁🎷
そして本ロバート・ベントン監督の処女監督作品がジェフ・ブリッジズ主演の西部劇「夕陽の群盗」だった…。此方はゴードン・ウイリスのカメラワークが素晴らしいんだ。「絵画のように」確りと大地に根っ子を張った画像と根無し草的な人生を送るの盗人青年らの姿がクッキリと活写された群像劇だぜー。リリカルなサウンド感は本編とも通じ逢うのかもね🎵
そして撮影技法本〈マスターズ・オブ・ライト〉に本編撮影秘話がネストール・アルメンドロスへのインタビューで出て来た。ピエロ・デル・フランチェスカの絵画構成を当初イメージしていたもののニューヨークが舞台の本題材柄、デビット・ホイックニーの現代アートへ傾斜して行ったと。でもホイックニー自身ピエロの後継者を自認していたので映画の狙いも満更外れていなかった…。映画芸術が絵画からインスパイアされる一つのエピソードだった。本編は離婚訴訟と云う究めて現代的なテーマに取り組んだ異色作でも在ったー。
本編は公開当時にホール試写会場で随分と前にも観た記憶がある。学生時代だから、此のような夫婦のドラマはかなり唐突で在り、余り実感が湧かなかったものの、妻が家出する冒頭のエレベーターの扉が閉じる場面と同様のラストシーンが鮮烈だった!ロバート・ベントン監督の簡潔なタッチと其の見事な幕切れと云う点で。でも意味合いは180度違うのだ…。初めは妻役のメリル・ストウリープからの一方的なナーバスなエゴイステイックで暴力的な別離で、最後のは夫役ダステイン・ホフマンとの和解と家族の再生の光りが仄かに差してー。夫婦の絆として名子役の存在が光る作品!撮影はフランソワ・トリュフォー監督作品〈野性の少年〉等のネストール・アルメンドロス。