エクレール・お菓子放浪記 作品情報

えくれーるおかしのほうろうき

昭和17年。孤児院を脱走した西村アキオ(吉井一肇)は、金平糖を盗み逮捕される。空腹のアキオに、担当刑事の遠山(遠藤憲一)が菓子パンをくれた。初めて口にする甘味はアキオを夢心地にさせるのだった。やがて若松千吉(太賀)、松尾春彦(根岸泰樹)と共に感化院に入れられたアキオは、指導員・伊集院鉄太郎(松村良太)から暴力的な軍事教育を受ける。希望のない日々を救ってくれたのは、教員・陽子(早織)が歌う「お菓子と娘」だった。昭和18年。野田フサノ(いしだあゆみ)の養子になったアキオは家族ができたと大喜び。だが、フサノにとってアキオは労働力でしかなかった。ショックを受けたアキオは家出し、尾上紋三郎(林隆三)率いる旅一座と共に巡業に出る。ようやく居場所を見つけたアキオだったが、戦争という現実が旅一座をも打ち壊してしまう。更に、陽子や遠山までもが空襲で亡くなったと知った時、アキオは戦争の残酷さを痛感し、世の中に絶望するのだった。そして、終戦。大切にしていた沢山の人の死と巡り会ったアキオは、心を閉ざして社会の片隅で生きていた。そんなアキオを救ったのは、彼を支えた“やさしい人の心”と“お菓子の持っている不思議な力”だった……。

「エクレール・お菓子放浪記」の解説

西村滋の小説『お菓子放浪記』を「ふみ子の海」の近藤明男監督が映画化。第2次大戦前後を背景に、天涯孤独な孤児が紆余曲折を経て力強く生き抜く姿を描く。出演は、本作が映画デビューとなる吉井一肇、「おにいちゃんのハナビ」の早織、「ホームカミング」の高橋惠子、林隆三、「なくもんか」のいしだあゆみ、「きな子 見習い警察犬の物語」の遠藤憲一。

西村滋の自伝的小説『お菓子放浪記』を原作にしたドラマ。戦中から戦後にかけての混乱期を生きる孤児の少年が、さまざまな出来事を通して“お菓子の持っている不思議な力”と“やさしい人の心”に触れ、成長していく姿を温かな筆致で紡いでいく。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2011年5月21日
キャスト 監督近藤明男
原作西村滋
出演吉井一肇 早織 遠藤憲一 高橋恵子 太賀 根岸泰樹 松村良太 山田吾一 駒田徳広 新崎人生 竹内都子 尾藤イサオ 林隆三 嘉島典俊 尾崎右宗 薗田正美 小野沢智子 満利江 安藤彰則 三上寛 春風亭昇太 ニコラス・ペタス 神敏将 鈴木理子 いしだあゆみ
配給 マジックアワー
制作国 日本(2011)
上映時間 107分

ユーザーレビュー

総合評価:5点★★★★★、2件の投稿があります。

P.N.「匿名ちゃん」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2011-08-06

アキオくんの歌声がステキ

最終更新日:2022-07-26 11:03:32

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