アイヌモシリ 作品情報

あいぬもしり

アイヌ民芸品店を営む母エミと北海道阿寒湖畔のアイヌコタンで暮らす14 歳のカントは、アイヌ文化に触れながら育ったが、一年前に父親を亡くしたことをきっかけにアイヌの活動に参加しなくなってしまった。アイヌ文化から距離を置く一方、友人たちと組んだバンドの練習に熱中。来年中学を卒業したら、高校進学のため故郷を離れる予定でいる。亡き父の友人でアイヌコタンの中心的存在であるデボはそんなカントを自給自足のキャンプに連れて行き、自然の中で育まれたアイヌの精神や文化について教えていく。少しずつ理解を示すカントの様子を見て、デボは密かに育てている子熊の世話を彼に任せることに。カントは子熊を世話するうちに愛着を深めていくが、デボは長年行われずにいる熊送りの儀式イオマンテを復活させるために子熊を飼育しており……。

「アイヌモシリ」の解説

現代のアイヌ民族の姿を映し、第19回トライベッカ映画祭コンペティション国際長編部門審査員特別賞に輝いた人間ドラマ。アイヌコタンで暮らす少年カントは父を亡くしてからアイヌ文化から遠ざかっていた。デボはアイヌの精神や文化について教えていくが……。監督は、デビュー作「リベリアの白い血」が第65回ベルリン国際映画祭パノラマ部門に正式出品された福永壮志。主人公・カント役の下倉幹人はじめ、アイヌの血を引く人たちが主要キャストを務め、三浦透子やリリー・フランキーらがゲスト出演している。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2020年10月17日
キャスト 監督福永壮志
出演下倉幹人 秋辺デボ 下倉絵美 三浦透子 リリー・フランキー 結城幸司 OKI 西田正男 松田健治 床州生 平澤隆二 廣野洋 邊泥敏弘 山本栄子 西田香代子 平澤隆太郎
配給 太秦
制作国 日本(2020)
上映時間 84分
公式サイト http://ainumosir-movie.jp/

(C)AINU MOSIR LLC/Booster Project

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予告編動画

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ユーザーレビュー

総合評価:4.67点★★★★☆、3件の投稿があります。

P.N.「つむつむ」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2020-11-02

アイヌを差別や人権という固くてとっつきにくいテーマではなく、一人の少年の生活、成長過程という視点から描いていて、アイヌ民族はこういうものだって決めつけるわけでもない自然な共感ができる。
アイヌは特別ですっていうゴリゴリ感がなくて、この少年はたまたまアイヌコタンで育ってるんだというかんじ。
人が生きていくときって、民族に関わらず、親や家族やコミュニティや社会が習慣や価値観を作ってて、それが文化になっていく。アイヌだって同じように受け継いでいく。当たり前の話なんだけど、その自然さが作品になるっていうのがすごい。

最終更新日:2022-08-08 02:00:06

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