佳人 作品情報
かじん
新人作家藤井重夫の原作の映画化
昭和十八年秋のこと。大学生のしげるは、入隊する前に一目でも佳き人に逢いたいと郷里へ向った--。山陰地方の城下町、もと藩の典医にふさわしく格式高いたたずまいを見せた家。その家の出格子の中程に、一尺角程のガラス窓があり、晴れた日も雨の日も、あの人は窓の前に坐って家の表を眺めている。その人の名はつぶらといった。彼女は小児麻痺なのだ。小学生のしげるは、窓辺の肱掛け椅子に行儀よく坐るつぶらの傍で、よく蓄音機をかけて彼女と遊んだ。つぶらに嫉妬を感じていた豆腐屋の娘時江は、ある日しげるを氏神の暗い本殿の中に誘いこんだ。早熟な上級生の時江は、つぶらに出来ない方法でしげると仲良しになろうと思ったのだ。
「佳人」の解説
脚本は老練棚田吾郎、撮影は「禁じられた唇」の高村倉太郎、音楽はこれまたソフト映画お得意の斎藤一郎が担当している。主演は「心と肉体の旅」の葉山良二、「嵐を呼ぶ男(1957)」の芦川いづみ。助演陣には笠智衆をはじめ、村瀬幸子、金子信雄、山岡久乃などのベテランが出演している。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:滝沢英輔
出演:葉山良二 山口国男 小夜福子 芦川いづみ |
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制作国 | 日本(1958) |
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