みをつくし料理帖 作品情報

みをつくしりょうりちょう

享和二年、大坂。八歳の澪(松本穂香)と野江(奈緒)は境遇こそ違えども何があってもずっと一緒だと約束を交わすほど仲が良かったが、その約束の夜から大坂に大洪水が襲う。大洪水で両親を亡くし、野江とも離れ離れになってしまった澪は、江戸の神田にある蕎麦処つる家の店主・種市に助けられた。種市に天性の料理の才を見出された彼女は、女でありながら料理人として働くように。江戸の味に馴染めず試行錯誤の日々を過ごすうちに、澪はつる屋の看板料理を見出し、店はたちまち江戸でも評判になっていった。ある日、吉原の扇屋で料理番をしている又次(中村獅童)がやってきて、吉原で頂点を極めるあさひ太夫のために澪の看板料理を作ってほしいと頼む。そして、この日を境に運命の歯車が動き出す。

「みをつくし料理帖」の解説

「天と地と」など数々の作品をプロデュース・監督してきた角川春樹が、髙田郁の人気時代小説を映画化。大坂を襲った大洪水により幼くして両親を亡くし幼馴染と離れ離れになってしまった澪は、蕎麦処つる家の店主・種市に料理の才を見出され料理人として働く。苦難を乗り越え料理人として成長していく澪を「酔うと化け物になる父がつらい」の松本穂香が、幼馴染の野江を「ハルカの陶」の奈緒が演じる。また、1980年代の角川映画を彩り角川三人娘といわれた女優陣のうち薬師丸ひろ子、渡辺典子が特別出演。角川春樹は本作を生涯最後の監督作品と位置付けている。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2020年10月16日
キャスト 監督角川春樹
原作高田郁
出演松本穂香 奈緒 中村獅童 若村麻由美 浅野温子 藤井隆 反町隆史 窪塚洋介 小関裕太 野村宏伸 衛藤美彩 渡辺典子 村上淳 永島敏行 松山ケンイチ 榎木孝明 鹿賀丈史 薬師丸ひろ子
配給 東映
制作国 日本(2020)
上映時間 131分

(C) 2019映画「みをつくし料理帖」製作委員会

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ユーザーレビュー

総合評価:4.33点★★★★☆、16件の投稿があります。

P.N.「いさいさ」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2020-11-23

今や映画もデジタルコンテンツの一つとして、短い時間で次から次へと作られては消費されてしまう中にあって、かつての映画本来の持つ娯楽性やメッセージ性を再現しようとする意欲作だと思われた。
かつての角川映画の黄金期を彷彿させる雰囲気や叙情が再現されており、懐かしさや優しさが溢れ、ゆったりとした余韻を残す作品に仕上がったように感じられます。
時代劇モノで料理人を描くストーリーということもあって、他のアニメ作品などに押され、この映画をチョイスする方は少ないかもしれないが、劇場で見ておきたい作品。

但し、雲外蒼天の空を実写せずに夢うつつのように描き終わった点のみ、その意味合いについては計りかねるものがあり、渋いお茶を飲んだ感じが残った。

最終更新日:2022-09-27 16:00:01

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