アルプス 天空の交響曲(シンフォニー) 作品情報

あるぷすてんくうのしんふぉにー

春から夏にかけてアルプスの麓には緑豊かな牧草地帯が広がり、川には透き通った雪解け水が流れる。短い秋が過ぎるころには山頂から雪化粧が始まり、やがて麓まで純白の世界に包まれる。スキーヤーはゴンドラに乗ってやって来て、雄大な景色を眺めながらスキーを楽しむ。アルプスはヨーロッパに暮らす人に身近な存在であり、恵みの水を分け与えてくれる偉大な存在である。本作は、ドイツ、オーストリア、フランス、イタリア、スロベニア、リヒテシュタイン、スイスの7ヶ国にまたがるアルプス山脈を空中から撮影し、地上からは見られないアルプスの姿、登山者ですら見たことない上空からの大パノラマをとらえた。アルプスは東西約1000km、南北約150kmで、4810mの最高峰モンブランをはじめマッターホルンなど4000m級の高山が連なっている。漸新世(3400万年前から2300万年前)から中新世(2300万年前から530万年前)にアフリカ大陸とユーラシア大陸が衝突して地上に現れたあと、氷河に削り取られて、岩肌も露わな渓谷が誕生した。アルプスが人類に与える恵みは澄んだ雪解け水だけではなく、急斜面で放牧される牛から採れる乳製品はもちろん、豊かな水量と高低差を利用した水力発電や、削られた岩から生まれる砂利など、意外な場面で役立っている。平時には険しい岩峰は観光や登山といったレジャーとして利用されているが、戦時には要塞となり、敵の行く手を阻む巨大な迷宮として利用された。人間を拒むように切り立つ峡谷や高峰にそびえ立つ十字架など全編を撮影したのは、ヘリコプターに搭載された、アメリカの諜報局が開発した特殊カメラ“シネフレックスカメラ”で、揺れに強く、ブレのないズーム撮影を得意としている。地球が生み出した荘厳なアルプスに言葉を失い、太陽が照らす稜線の陰影に溜息がこぼれる94分間の遊覧飛行で、鳥になった気分を堪能するだろう。

「アルプス 天空の交響曲(シンフォニー)」の解説

ヘリコプターに搭載された特殊カメラでアルプスの全貌をとらえたドキュメンタリー。7ヶ国にまたがるアルプス山脈の大パノラマが広がる。監督は、ドイツ本国で21万5千人を動員した航空映像ドキュメンタリー「Die Nordsee von oben」のペーター・バーデーレ。ナレーションは、「紙の月」の小林聡美。

ヘリコプターに搭載したシネフレックスカメラでアルプス山脈の美しいランドスケープを俯瞰、ドイツ本国で21万5千人もの動員を記録したドキュメンタリー。地上からは見られず、登山者ですら目にしたことのない大パノラマがスクリーンに広がる。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2015年4月18日
キャスト 監督ペーター・バーデーレ
配給 アルバトロス・フィルム
制作国 ドイツ(2013)
上映時間 93分

(C)VIDICOM 2013

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最終更新日:2022-07-26 11:03:26

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