んで、全部、海さ流した。 作品情報

んでぜんぶうみさながした

被災した故郷を舞台に描く、異色の傑作短編

宮城県石巻市。高校を中退し、仕事も決まらず毎日フラフラとしている弘恵。つまらない嘘ばかりつく彼女は仲間からも母親からも疎まれている。つるむ相手もいない彼女の元には、見ず知らずの男から援交目的の電話がかかってくる。よるべない彼女はある日、赤いランドセルを背負ったデブ少年の達利と出会う。彼もまた友達と上手く馴染めないのか、のけもの同士、いつしか弘恵と共にささやかないたずらに興じるようになる。そんな時、弘恵は勝利が妹を交通事故で亡くしていたことを知る。悪気なく「長浜の海で形見を燃やせば命が甦る」と嘘をついてしまう弘恵。信じてしまう達利。困惑しつつも仕方なく弘恵は、その儀式を行おうと決心する。しかし海までは遠い。頼れる者もいない弘恵は、自分の“客”である小林を呼び出す。援交を卒業したはずの弘恵からの誘いを怪訝に思いつつも、小林は弘恵と達利を乗せ、3人は海をめざす。

「んで、全部、海さ流した。」の解説

死を弔う術も知らず取り残されている、そんな少年と少女が“自分たちなりの希望”を見つけようともがく様をシリアスさだけでなく、あたたかみとおかしみを交えて描く。監督は、石巻出身の新鋭・庄司輝秋。本作が監督デビューとなる彼もまた、実家が津波の被害にあっている。3.11以降、幾度となく訪れた故郷には、「絆」や「復興」、「頑張ろう」といった言葉では語れない、報道やドキュメントからこぼれ落ちる、ささやかな日常の営みと静かな戸惑いがあった。喪失を引きずったまま、押しつけられた希望をもてあましている人がいる。かつての希望とはなんだったのか、呆然としている人がいる。震災から2年。被災した街で生きることが日常となりつつある故郷を舞台に、そこで暮らす人々の戸惑いと孤独にそっと寄り添う物語を紡ぎあげた。(作品資料より)

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2013年11月2日
キャスト 監督庄司輝秋
出演韓英恵 篠田涼也 足立智充 いわいのふ健 半海一晃
配給 シグロ
制作国 日本(2013)

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最終更新日:2019-07-10 14:31:40

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