白いリボン 作品情報

しろいりぼん

1913年7月、北ドイツの小さな村。ドクター(ライナー・ボック)が自宅前に張られた針金のせいで落馬し、入院する。隣に住む助産婦(スザンヌ・ロタール)が、彼の子供たちの面倒をみる。牧師(ブルクハルト・クラウスナー)の娘と弟マルティンは帰りが遅くなり、牧師から“白いリボン”の儀式を言い渡される。翌日、男爵(ウルリッヒ・トゥクール)の家の納屋の床が抜け、小作人(ブランコ・サマロフスキー)の妻が亡くなる。教師(クリスティアン・フリーデル)は、男爵家の乳母エヴァ(レオニー・ベネシュ)と初めて言葉を交わす。秋、男爵家で収穫祭の宴が行われている頃、小作人の長男マックスは、男爵家のキャベツ畑を荒らしていた。その夜、男爵家の長男ジギが行方不明になり、杖でぶたれ逆さ吊りの状態で見つかる。後日、男爵夫人は子供たちを連れ、実家のあるイタリアに向かう。退院したドクターは、診察室で助産婦と情事に耽る。冬、次々起こった事件は一向に解決しない。さらに、部屋の窓が開いていたため家令(ヨーゼフ・ビアビヒラー)の赤ん坊が風邪をひくという出来事も起こる。エヴァが町で働くことになり、教師は求婚に行くが、父親から1年待つよう言われる。ある夜、男爵家の納屋が火事になり、小作人が首を吊って死んでいるのが見つかる。ドクターは助産婦に、一方的に別れを告げる。春、男爵夫人は子供と新しい乳母を連れ、戻ってくる。教師は家令の娘から、助産婦の息子カーリが酷い目に遭う夢を見たと聞かされる。その後、カーリが失明するほどの大怪我を負って発見される。自分の息子たちがジギを川に突き落としたことを知った家令は、杖で体罰を加える。カーリの事件の犯人が分かったと聞いた教師は、子供たちの関与を疑う。ドクターと助産婦と子供たちの姿が消え、一連の事件は彼らの仕業だと噂が広がる。その後、教師はエヴァと結婚し、徴兵される。終戦後は町で仕立屋を開き、村人たちとは2度と会うことはなかった。

「白いリボン」の解説

「隠された記憶」のミヒャエル・ハネケが、第一次世界大戦を控えた北ドイツの小さな村を舞台に人間の心の闇を描き、カンヌ国際映画祭パルムドール、ゴールデン・グローブ賞外国語映画賞を受賞したクライム・ミステリー。出演は、映画初出演のクリスティアン・フリーデル、「セラフィーヌの庭」のウルリッヒ・トゥクール。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2010年12月4日
キャスト 監督ミヒャエル・ハネケ
出演クリスティアン・フリーデル レオニー・ベネシュ ウルリッヒ・トゥクール フィオン・ムーテルト ミヒャエル・クランツ ブルクハルト・クラウスナー ライナー・ボック ヨーゼフ・ビアビヒラー スザンヌ・ロタール ブランコ・サマロフスキー ウルシナ・ラルディ シュテフィ・キューネルト マリア=ヴィクトリア・ドラグス レオナルト・プロクサウフ ティボー・セリエ ガブリエラ・マリア・シュマイデ ヤニーナ・ファウツ エンノ・トレプス テオ・トレプス ロクサーヌ・デュラン ミルヤン・シャトレーン エディ・グラール ビルギット・ミニヒマイアー セバスティアン・ヒュルク カイ・マリーナ デトレフ・ブック アンネ=カトリン・グミッヒ
出演(声)エルンスト・ヤコビ
配給 ツイン(提供 デイライト=ツイン)
制作国 ドイツ オーストリア フランス イタリア(2009)
上映時間 144分

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ユーザーレビュー

総合評価:4.88点★★★★☆、8件の投稿があります。

P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2022-04-04

クリステアン・ベルガーの静謐でシャープなmonochromeの映像が村の因習を描いた本篇と逢って居るんだ

最終更新日:2024-03-12 15:48:57

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