ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ('76) 作品情報

じゅてーむもわのんぷりゅ

ゲンズブールが奏でる、ビザー・ラヴ・トライアングル(奇妙な三角関係)

フランスの田舎町。ゲイのカップル、クラスキーとパドヴァンは、仕事で今日もふたり、トラックに乗り込みゴミ集積所へ向かう。そんなある日、二人がふと立ち寄った小さなバーに、タンクトップにジーンズ姿の華奢でキュートな少年が働いていた。「ヘイ!坊や」と声をかけるクラスキー。振り向いたその子が実は娘だと知って驚く。その娘の名前はジョニー。クラスキーはジョニーに興味を持ち、やがて二人の間に恋が芽生えるのだったが、哀しいことにクラスキーは肉体的に女を愛することができない。一方、パドヴァンは嫉妬に狂い、ジョニーに暴行をはたらこうとする……。

「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ('76)」の解説

1976年3月、パリで初公開された、セルジュ・ゲンズブールの初監督作品であり、ジェーン・バーキンの代表作。フランスで公開されるや、そのスキャンダラスな内容と映像から、イギリスを始め海外では発禁映画となり、日本でもフランス公開から遅れること7年後の1983年に初めて公開された。しかし日本初公開時は、その描写のきわどさから性的場面は修正されるとともに、原語のフランス語でなく英語版で上映されたため、オリジナル版ではなかった。それから更に12年後の1995年にようやくフランス語ヴァージョンが公開されることになり、この時も修正が加えられたが、多くのファンに賞賛され、大ヒットした。2010年、オリジナル・ヴァージョンをデジタル・リマスター版でリバイバル上映。2021年、4K完全無修正版を上映。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2010年6月5日
キャスト 監督・脚本・音楽セルジュ・ゲンズブール
出演ジェーン・バーキン ジョー・ダレッサンドロ ユーグ・ケステル ジェラール・ドパルデュー ルネ・コルデホフ ミシェル・ブラン
配給 メダリオン・メディア
制作国 フランス(1976)
年齢制限 R-18

(C)1976 STUDIO CANAL/HERMES SYNCHRON

ユーザーレビュー

総合評価:4点★★★★、1件の投稿があります。

P.N.「ゲンズブールのミューズ!」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2021-08-09

かつては、クリエイティブな仕事には、必ず、ミューズなる創造性を掻き立てる女神の存在がある。

映画監督、ミュージシャン、作家、画家。

今は、そうでもないかも知れないが、かつては、ミューズの存在が、かなり、重要だった。

この作品も、「恋は盲目」と言うテーマで描かれている。

ゲイのカップルは、「恋は盲目」を地で行き、一方は、盲目的に、ボーイッシュな女性を愛するナルシスト。もう一方は、欲情で生きる。二人とも互いに依存仕合い生きている。

「恋は盲目」だから、ボーイッシュな女性も、愚かだと知りながらも、少しの可能性に期待する。

やはり「恋は盲目」結末は、知れているが、彼女も、ゲイのカップルも、愚かな生き方を止められない。

ゲンズブールのミューズが、大胆で、天真爛漫なようで、この作品のキーパーソンとなる。

少し、アメリンカンナイズされた。「恋は盲目」な生き方をどうしてもしてしまう人間を少し皮肉った作品に仕上がっている。

最終更新日:2021-09-18 00:01:06

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