戦国自衛隊 作品情報

せんごくじえいたい

伊庭三尉を隊長とする二十一名の自衛隊員は、日本海側で行なわれる大演習に参加するために目的地に向かっているとき“時空連続体の歪み”によって四百年前の戦国時代にタイム・スリップしてしまった。東海には織田信長が勢力を伸ばし、上杉、武田、浅井、朝倉らが覇を競いあい、京へ出て天下を取ろうと機をうかがっていた時代。成行きから彼等は、のちの上杉謙信となる長尾平三景虎に加担することになり、近代兵器の威力で勝利をもたらした。戦いの中で、伊庭と景虎は心が通じあうなにかを感ずる。隊員のひとり菊池は、恋人和子と駈け落ちすることになっていたが戦国時代にスリップ、和子は約束の地で菊池を待ち続けた。三村は農家の娘みわに出会い、恋に落ちていく。そんな中で、矢野は、自分たちだけで天下を取ろうと、加納や島田を誘って反逆を起こし、魚村を襲い、手あたりしだいに女を犯すが、伊庭たちの銃撃のはてに殺される。近代兵器を味方につけた景虎は、主君小泉越後守の卑怯さに我慢がならず、春日山城で斬り殺し、天守閣からヘリコプターにぶら下がって脱出する。そして戦車が春日山城を陥落させた。その勢いで景虎と伊庭は京へ攻め上がろうとする。景虎は浅井・朝倉の連合軍と戦い、伊庭は川中島で武田信玄と戦闘をまじえることになった。「歴史がなんだっていうんだ。俺たちが歴史を書きかえるんだ」と、自衛隊員と二万人の戦いが始まった。戦車、ジープ、ヘリを駆使しての互角の勝負、そして目指す武田信玄の首を取ることにも成功するが、その激しい戦いの中で、伊庭たち隊員も死んでいった。隊員の中で生き残ったのは、農夫となってその時代に生きようと決意した根本だけであった。

「戦国自衛隊」の解説

四百年前の戦国時代にタイム・スリップした演習中の自衛隊一個小隊の姿を描く。半村良の同名の小説の映画化で、脚本は鎌田敏夫、監督は「悪魔が来たりて笛を吹く(1979)」の斎藤光正、撮影も同作の伊佐山巌がそれぞれ担当。千葉真一芸能生活20周年作品。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 1979年12月5日
キャスト 監督斎藤光正
原作半村良
出演千葉真一 中康次 江藤潤 速水亮 にしきのあきら 三浦洋一 かまやつひろし 倉石功 高橋研 渡瀬恒彦 河原崎建三 角野卓造 鈴木ヒロミツ 竜雷太 三上真一郎 辻萬長 伊藤敏孝 加納正 清水昭博 古今亭志ん駒 佐藤仁哉 小野みゆき 岡田奈々 夏木勲 大前均 工藤堅太郎 仲谷昇 成田三樹夫 中田博久 小池朝雄 田中浩 薬師丸ひろ子 草刈正雄 本間文子 佐藤蛾次郎 鈴木瑞穂 岸田森 宇崎竜童 勝野洋 真田広之
配給 東宝
制作国 日本(1979)
上映時間 139分

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ユーザーレビュー

総合評価:4.33点★★★★☆、3件の投稿があります。

P.N.「雪風」さんからの投稿

評価
★★★☆☆
投稿日
2024-04-09

千葉真一さんの為の映画ですね。当時は面白かったのやろうけど今では、内容がトッチラかってグタグタ。機関銃の命中率があまりにも低過ぎる。戦国時代好きにはちょっといいかも。でも音楽は斬新で小野みゆきさん、岡田奈々さんが綺麗で薬師丸ひろ子さんは凛々しくて格好よかった。髪の毛のある角野卓造さんが女性に酷い事してましたね。

最終更新日:2024-04-19 16:00:02

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