霧の旗('65) 作品情報
きりのはた
松本清張原作の同名小説を山田洋次が監督した推理もの
柳田桐子は高名な大塚欽三の法律事務所を今日も訪れた。だが返事は冷たい拒絶の言葉であった。熊本の老婆殺しにまきこまれた兄のために、上京して足を運んだ桐子は、貧乏人のみじめさを思い知らされた。「兄は死刑になるかも知れない!」と激しく言った桐子の言葉を、何故か忘れられない大塚は、愛人河野径子との逢瀬にもこの事件が頭をかすめた。熊本の担当弁護士から書類をとり寄せた大塚は、被害者の致命傷が後頭部及び前額部左側の裂傷とあるのは、犯人が左利きではなかったかという疑問にとらわれた。この疑問は大塚の頭の中で雲のように広がった。
「霧の旗('65)」の解説
松本清張の同名小説を『その口紅が憎い』の橋本忍が脚色『馬鹿が戦車でやって来る』の山田洋次が監督した推理もの。撮影もコンビの高羽哲夫。(キネマ旬報 全映画作品データベースより抜粋)
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:山田洋次
原作:松本清張 出演:倍賞千恵子 露口茂 滝沢修 逢初夢子 新珠三千代 近藤洋介 清村耕次 金子信雄 市原悦子 |
---|---|
制作国 | 日本(1965) |
動画配信で映画を観よう!
ユーザーレビュー
総合評価:5点★★★★★、1件の投稿があります。
P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2020-05-08
松本清張の原作で市原悦子主演の人気TVドラマシリーズが「家政婦は見た」であり,其の原点が第一作目の〈熱い空気〉だった。ブルジョア家庭に潜むプライベートへの好奇心が話題に為った。ヒロインの愛猫のはるみちゃんと鼻唄,家政婦紹介所の人間模様も織り交ぜて巧みな構成力