ナコイカッツィ 作品情報

なこいかっつぃ

『コヤニスカッツィ』の衝撃から20年。文明の崩壊を警告する音楽と映像が紡ぎ出す、壮大な叙事詩

「ナコイカッツィ」とはアメリカ先住民ホビ族の言葉で、1.互いに殺しあう命、2.日常と化した戦争、3.文明化された暴力、という3つの意味があるという。この作品には作られたドラマの代わりに、世界中から集められた、また新たに撮り下ろされたドキュメンタリー映像の断片が並べられている。ナレーションは一切なく、代わりにミニマル・ミュージックの巨匠フィリップ・グラスの音楽がサポート。現代文明への警告につづられた作品だ。

「ナコイカッツィ」の解説

冒頭、ブリューゲルの名作『バベルの塔』が映し出され、そこから映像は現代の廃虚のビルへと変わっていく。バベルの塔は旧約聖書の中の物語。昔、ある王が天上に届くほどの高さの塔の建設を試みた。しかしこの神をも恐れぬ行為に神は怒り、人間の言葉をお互いに通じなくする。コミュニケーションがとれなくなった人間は散り散りになり、塔の建設は不可能になった。これが人間がそれぞれの言葉を話すグループに分かれているという理由だ。このバベルの塔と現代の廃虚のビルを重ねることで、この作品のテーマを最初に打ち出しているのだ。

発射される弾丸、キノコ雲、行進する兵隊、荒涼とした現代都市…、デジタル合成された画面は私たちの住んでいる世界だが、まるで別の世界を見ているような距離感を感じる。それはバベルの塔の建設を阻んだ、神の視点と言ってもいいかもしれない。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2004年2月28日
キャスト 製作総指揮スティーブン・ソダーバーグ
監督・脚本ゴッドフリー・レジオ
音楽フィリップ・グラス
チェロ演奏ヨーヨー・マ
配給 東芝エンタテインメント
制作国 アメリカ(2002)
上映時間 89分

(C)2002 MIRAMAX FILM CORP.ALL RIGHT RESERVED.

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最終更新日:2016-02-12 15:43:54

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