ドッペルゲンガー 作品情報

どっぺるげんがー

善と悪、おかしみと悲しみ、恐怖と救済…。孤高のフロントランナー・黒沢清が到達した、ジャンルを超えた新境地

メディカル・テック社の研究者である早崎は、十年前に開発した血圧計がヒット商品となり、全社の期待を背負う立場にあったが、現在手掛けている人工人体の研究は暗礁に乗り上げ、苛立ちばかりが募っていた。そんな時、早崎の前に現れた自分の分身=ドッペルゲンガー。早崎の性格とは対称的に自由奔放な分身は、早崎のパートナーを自認し、その深層心理を見透したように大胆な行動をとり始める。ドッペルゲンガーを見た者はやがて死ぬ…。そんな伝説に恐々としつつも、早崎は次第に分身との協力関係を結んでゆく。

「ドッペルゲンガー」の解説

『アカルイミライ』のヒットで勢いづく黒沢清の最新作は、もはやジャンルの選り分けも不可能な、アイデンティティーを巡る冒険物語。というと何やら難解な素振りだが、本作のストーリーはいつになく明快だ。自分の分身に恐怖や嫉妬を抱きながらも、不埒な共犯関係を結んでしまう男の相克。いったいオレは何者なのか。そんな現代的な葛藤に対し、本作は一筋の光明を見い出そうとする。

人間の表裏をリリカルかつユーモラスに表現した役所広司の怪演はそれだけで至芸の域。共演の永作博美の瑞々しさ、ユースケ・サンタマリアや柄本明のどこか歪な存在感もあいまって、一筋縄では語れない人間ドラマが形作られてゆく。近年の日本映画には観られなかった清々しさをも感じさせる「現在進行形の映画」。黒沢ワールドのフロンティアをその眼で目撃して欲しい。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2003年9月27日
キャスト 監督・脚本黒沢清
出演役所広司 永作博美 ユースケ・サンタマリア 柄本明 ダンカン 戸田昌宏 佐藤仁美
配給 東芝エンタテインメント
制作国 日本(2002)
上映時間 107分

(C)2002 『ドッペルゲンガー』 製作委員会

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最終更新日:2016-02-12 15:42:15

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