ピンク・フロイド/ザ・ウォール 作品情報
ぴんくふろいどざうぉーる
苦悩の記憶を生きたミュージシャン、ピンクの世界を鬼才アラン・パーカーが映し出す。
放心したように視線を宙に浮かべ、ホテルの部屋に座り込むピンク(ボブ・ゲルドフ)。彼はここで、幻想と現実を行き来し、幼い頃から自分の中に築いてきた壁にすがりついている。第二次大戦で父を失ったピンクは母親の重すぎる愛情を受け、たわごとばかりの教師にも信頼を置けない日々を過ごしていた。やがて成長し、ロック・ミュージシャンとなるピンク。結婚しても妻と意思を通じ合えず、常に傷つくことを恐れ心を閉ざす彼は、孤独の中で狂気の妄想へと落ちてゆく。
「ピンク・フロイド/ザ・ウォール」の解説
60年代のロック・シーンで絶大な人気を誇り、音楽史に多大な影響を与えたピンク・フロイド。彼らの音楽に酔いしれたファンは日本にも数知れずいることだろう。82年に制作された本作は、フロイドが経験した精神的な局面を浮き彫りにする。ロジャー・ウォーターズが掲げてきた「狂気」というテーマを時代の動きに映し、その憤りを声高に噴出した音楽映画だ。
台詞らしい台詞はなく、全編がフロイドの曲にのって流れていく。アラン・パーカー独特の繊細な色味を帯びた映像、ジェラルド・スカーフによるグロテスクなアニメーションとフロイドの曲が重なって、伝説のロック・グループの魂の叫びが映し出される。ロジャーの築いた壁、グループが生きた時代の真実…ピンク・フロイドの音楽がそのすべてを物語っている。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2011年11月26日 |
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キャスト |
監督:アラン・パーカー
脚本・音楽:ロジャー・ウォーターズ 出演:ボブ・ゲルドフ ボブ・ホスキンス ジェニー・ライト ジョアンヌ・ウォーリー |
配給 | アダンソニア |
制作国 | イギリス(1982) |
ユーザーレビュー
総合評価:5点★★★★★、1件の投稿があります。
P.N.「原子心母から」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2015-07-22
昔からのファンでしたすべてのレコード所有してます