今週の動員ランキングは、『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』(東宝/東映/カラー)が、土日2日間で動員33万人、興収5億2800万円をあげ、3週連続で首位を獲得した。3月27日からは入場者プレゼントを配布、翌28日には24年ぶりとなる舞台挨拶を全国334劇場へ配信するなどのイベントも行われ、累計では動員396万人、興収60.7億円を突破。最終興収53億円を記録した前作「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」を超え、シリーズ最高記録を更新している。
『モンスターハンター』(東宝/東和ピクチャーズ)は、土日2日間で動員16万2000人、興収2億5600万円をあげ2位に初登場。初日から3日間の累計では動員23万人、興収3億6000万円をあげる好スタートを切った。全世界で6600万本を超える売り上げを誇るゲームを、同じく人気ゲーム原作のヒット作「バイオハザード」シリーズのポール・W・S・アンダーソン監督、ミラ・ジョヴォヴィッチの主演で実写映画化。共演はリアルなアクションに定評のあるタイのアクション俳優・トニー・ジャー、「ヘルボーイ」シリーズの名優ロン・パールマンの他、「ブレイブ 群青戦記」でヒロインを務める山崎紘菜がハリウッド映画進出を果たしている。
3位には土日2日間で動員11万2000人、興収1億7000万円をあげた『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』(東宝/アニプレックス)が先週の7位から再浮上。累計では動員2830万人、興収390億円を突破。興収400億円突破まであと10億足らずと迫っている。
「罪の声」の作家・塩田武士が、俳優・大泉洋を主人公にあて書きしたベストセラー小説を、その大泉洋の主演、松岡茉優、佐藤浩市、宮沢氷魚ほか豪華キャストで実写映画化した『騙し絵の牙』(松竹)は、土日2日間で動員8万8000人、興収1億2000万円をあげ4位でスタート。監督は「桐島、部活やめるってよ」で第36回日本アカデミー賞最優秀作品賞及び最優秀監督賞を、「紙の月」で第38回日本アカデミー賞優秀監督賞受賞した吉田大八。
ほか新作では、戦車を用いた武芸「戦車道」に邁進する女子高校生たちを描いた人気アニメ『ガールズ&パンツァー 最終章 第3話』(ショウゲート)が6位にランクイン。声の出演は渕上舞、茅野愛衣、尾崎真実ほか。監督は最終章・1話、2話も手掛けてきた水島努。
第78回ゴールデングローブ賞で作品賞や監督賞を受賞、第93回アカデミー賞では作品賞ほか6部門でノミネートされている話題作『ノマドランド』(ディズニー)は惜しくも圏外のスタートとなった。